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ロシア・フィギュア界期待の18歳がプルシェンコ主催ショーで救急搬送。ジャンプ着地に失敗して頭を激しく打ちつける

THE DIGEST編集部

2022.04.17

北京五輪の男子シングルで8位に食い込んだセメネンコ。頭部強打のアクシデントに会場は一時騒然とした。(C)Getty Images

 現地時間4月16日、ロシア・サンクトペテルブルクで行なわれていたアイスショーでアクシデントが発生した。過去の五輪でふたつの金メダルに輝くエフゲニー・プルシェンコ氏が主催する「Union Of Champions」で、出場していた18歳の男子スケーター、エフゲニー・セメネンコが頭部を強打して救急搬送されたのだ。
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 スポーツメディア『Sport Express』は「会場が凍りつくショッキングな光景だった」と報道。北京五輪の男子シングルで8位入賞を果たしたセメネンコは、4回転ジャンプに失敗し、側頭部を激しく氷に打ちつけてしまう。その後も演技を続けようと何度か立ち上がろうとするがすぐに転倒してしまい、最後は客席の最前列になだれ込んだ。

 満員に膨れ上がっていた会場は騒然。ストレッチャーが運ばれてまもなく、セメネンコがみずから起き上がる様子を見た観衆から拍手が沸き上がった。選手はそのまま近隣の病院に運ばれている。
 

 プルシェンコ氏の妻でショーのコーディネーターを務めるヤナ・ルドコフスカヤ氏は、「ジーニャ(セメネンコの愛称)はいま治療を受けていますが、状況は安定しています。腕や脚に外傷はなく、彼の意識ははっきりしていてコミュニケーションも取れています。ドクターが脳へのダメージを慎重に診断しているところです」と観客に報告。アイスショーは続けられたが、以降の出演者は難易度の高いジャンプを控えるようにと指示が出された。

 先週末にも開催された「Union Of Champions」では、チケットにロシア軍の侵攻作戦を象徴する「Z」の文字が刻印され、無数のロシア国旗がたなびくなど政治色の強さが物議を醸した。複数の出演スケーターが異議を唱えたが、そのひとりであるエリザベータ・トゥクタミシェワやアレクサンドラ・トゥルソワ、アリョーナ・コストルナヤら錚々たるメンバーは今回も参加しており、新プログラムなどを披露していた。

構成●THE DIGEST編集部

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