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序盤戦の角田裕毅を海外F1専門メディアが「目立たないドライバー」とネガティブ評価。その内容は?

THE DIGEST編集部

2022.04.20

3戦してドライバーズランキングの13位につける角田。今後の展開が注目される。(C) Getty Images

 ここまで2022年F1世界選手権の3レースを終え、アルファタウリの角田裕毅は、4ポイント獲得でドライバーズランキングの13位につけている。

 開幕バーレーン・グランプリの決勝では8位に入賞して幸先の良いスタートを切ったが、予選では車のペースが上がらずにQ1敗退を喫し、レースでは安定したドライビングを披露したものの、他のレッドブル勢の総崩れによってポイントを得られたというのが現実である。そして、続くサウジアラビアGPではマシントラブルで予選、決勝のいずれでも出走できず、3戦目のオーストラリアGPでは予選Q1突破こそ果たしたが、以降は再び車のペース不足などで満足のいく結果は残せなかった。
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 車の調子が良いセッションでは、求められるパフォーマンスやスピードを発揮できているが、全体的にはまだ本領を発揮できていない角田。昨季は合同テストや開幕戦バーレーンGPで驚きを発信したことを考えれば(2戦目以降は悪い面でも目立ったが……)、今季は地味な出だしと捉えられても仕方がないかもしれない。

 それゆえか、ポーランドのF1専門メディア『CYRK F1』は、角田に対し、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、ミック・シューマッハー(ハース)、ランス・ストロール(アストンマーティン)とともに「ネガティブで、目立たないドライバー」として焦点を当て、序盤戦を振り返るとともに、今後の展望を示している。

 ただ、ラティフィについては「定期的にクラッシュして最も遅い。言い訳の材料はもうない」、ミックは「ニキータ・マゼピンには勝っていたが、新たなチームメイト(ケビン・マグヌッセン)にはハードルを高くされ、ポジションも脅かされている」、ストロールは「孤立した状況。車が遅くてコントロールが難しい場合、やる気を失い、さらに悪い結果に繋がる可能性がある」と、他の3人が厳しく言及されているのに対し、角田に対するそれは、まだ優しいものと言えよう。

「正直なところ、角田については何も言えない。というのも、彼には多くのメカニカルなトラブルがあったことが、知られているからだ。とはいえ、彼に問題がないというわけではない。アルファタウリはスランプに陥っているのは事実だが、そのような状況でもチームメイトのピエール・ガスリーはポイントを争える位置につけている。今季、ユウキにはノーポイントのレースが継続する危険性もあり、そうなれば彼をF1で長く見ることはできないだろう。レッドブルは、代わりのジュニアドライバーを用意するはずだ」
 
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