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バレーボール

「馬鹿げた選択だ!」バレーボール世界選手権の“ロシア除外→ウクライナ代替出場”に露側が猛抗議!「不平等じゃないか」

THE DIGEST編集部

2022.04.16

世界選手権の開催権を剥奪されたロシア。同国バレーボール連盟は20億円の損害賠償を求める構えだ。(C)Getty Images

世界選手権の開催権を剥奪されたロシア。同国バレーボール連盟は20億円の損害賠償を求める構えだ。(C)Getty Images

 現地時間4月15日、国際バレーボール連盟(FIVB)は夏に開催される男子世界選手権のホストカントリーが、ポーランドとスロベニアの両国に決まったと正式発表。本来はロシアで開催される予定だったが、ウクライナ侵攻作戦を受けてFIVBはロシアから開催権と出場権をともに剥奪していた。
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 そして、ロシアに代わってウクライナが本大会への出場権を得たことも併せて発表された。大会は24チームで実施されるが、各大陸別予選を勝ち抜いたチームのほか、FIVBが定める世界ランキングの上位チームも順に出場権を獲得している。最新ランキングで23位のウクライナが次点から繰り上がったのは単なる偶然であり、なにかしらの配慮があったわけではない。

 しかしながら、ロシア側はこの決定に猛反発。男子代表のアレクセイ・スピリドノフはSNS上で「完全に政治的な判断だ。ウクライナには我々の代わりを務められるほどの実力はない」と断じている。ロシアはランキングで3位ながら、代替出場のウクライナはロシアが抜けて空いた第1シードの座に据えられた。この事実もどうやら気に入らなかったようだ。

 ロシア政府のスポーツ文化委員会で会長を務めるドミトリ・スビシュシェフ氏も怒り心頭で、「馬鹿げた選択であり、挑戦的な決定だ。なぜランキングなどで決めるのか。ロシアが22位でウクライナが23位だったわけじゃないんだぞ!」とスポ―ツメディア『Sport24』で主張。さらに「代替出場は予選の結果に準じるべきで、候補チームが複数いるならプレーオフを行なうのが常識だろう」と持論を述べ、「そもそも我々からすべてを奪い取ったFIVBの判断こそが不平等で不当だ」とまくし立てた。
 

 2006年トリノ五輪・女子スピードスケート500メートルを制し、現在はロシア連邦議会の下院議員を務めるスベトラーナ・ジュロワ氏は「私たちは苦しんでいるのだから、予選なしで出場させて、と言って認められたようなもの。スポーツであることを忘れている」と話し、「今後ウクライナはすべての世界大会に予選なしで出場するのでしょう」と皮肉を込めた。

 なおロシア・バレーボール連盟(VVF)はFIVBによる今回の開催権剥奪に対して、20億ルーブル(約20億円)の損害賠償を求めると意思表明している。

 日本も参加する男子バレーボールの世界選手権は8月26日に開幕する。24チームが6グループに分かれて1次リーグを戦い、16チームが決勝トーナメントに進出。9月11日に決勝戦を迎える予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

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