プロボクシング元統一ヘビー級王者マイク・タイソン氏（米国）に関する騒動が波紋を広げ続けている。
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　事の発端となったのは、一般男性の“煽り”だった。米メディア『TMZ』によれば、現地時間４月20日夜にサンフランシスコ国際空港からフロリダへ向かう航空機内で、タイソン氏は当該男性に挑発され続けて激高。顔面から出血させる怪我を負わせてしまったという。

　その後、男性側が病院で治療を受けてから警察に通報したために今回の騒動となった。だが、タイソン氏側は声明において「撃的な乗客と飛行中に嫌がらせを受けた事件に遭った」とし、「挑発的な態度で接近され、飲料水入りのペットボトルを投げられ、勝手に写真を撮影されるなど嫌がらせを受けた。マイクの忍耐力も限界に達していた」と釈明。

　なお、男性が挑発を繰り返す様子も収めた動画を「入手し、確認している」というサンフランシスコ警察で事件が告訴されなかったために、逮捕には至っていない。

　ともすれば、元プロボクサー、それも元ヘビー級世界チャンピオンによる暴力沙汰とも言える。だが、今回は泥酔した男性乗客が執拗に絡み続ける動画が『TMZ』の公式YouTubeチャンネルなどで拡散された影響からタイソン氏を擁護する意見が目立っている。
　著名人からもタイソン氏に非がないとする声が上がっている。歯に衣着せぬ言動でカルト的な人気を博するYouTuberで、プロボクサーでもあるジェイク・ポールは、事件発覚後に自身のツイッターを更新。世界的な知名度を誇る有名人ならではの興味深い持論を披露した。

「もし、今回のマイク・タイソンのように公衆の面前で罵声を浴びせられたら、そいつのケツを叩いていいという許可証を合法的にするべきだ。こいつみたいな今の若い世代は、何でも許されると思ってる」

　さすがに堪忍袋の尾が切れてしまったタイソン氏。一部メディアでは、当初は彼が執拗な挑発にも、気前よく友好的に振る舞っていたという報告もある。それだけに今後の調査の進展が注目を集めそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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