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格闘技・プロレス

「勝つのは俺だ!」「あのパンチじゃ効かない」井上尚弥へ挑戦者続々! “問題児”ネリとウーバーリは激しく挑発

THE DIGEST編集部

2019.11.14

バンダム級の頂点に立った井上(中央)にウーバーリ(左)とネリ(右)の二人が噛みついた。 (C) Getty Images

バンダム級の頂点に立った井上(中央)にウーバーリ(左)とネリ(右)の二人が噛みついた。 (C) Getty Images

 井上が11月7日に行なわれたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム決勝で、WBAスーパー王者のドネア(フィリピン)を破って、同階級の世界最強となったのは周知の通りだ。最終12ラウンドまでもつれた文字通りの死闘は、大きな話題を集めた。

 試合後に井上はアメリカ興行王手のトップランク社との正式契約を発表したことで、連日のようにメディアやファンを賑わせているのが、次なる対戦相手である。すでに複数の猛者たちが井上の名前を明言し、対戦への意欲を見せている。

 そのなかで挑発的なコメントを残しているのが、7日に井上の弟でWBC同級暫定王者の拓真を破り、王座を統一したノルディ・ウーバーリ(フランス)と、元WBC同級王者で、“悪童”の異名を持っているルイス・ネリ(メキシコ)だ。

 7日のドネア戦後に井上が、弟の“敵討ち”の相手に指名していたウーバーリは、アメリカのボクシング専門メディア『Ringnews24』で、「ナオヤの試合はロッカールームで見た」と口にし、次のように続けた。

「完全に予想通りの展開だったよ。ノニトは本当にいい仕事をして、ナオヤの弱点を全て晒し出した。ある時間帯はノニトがナオヤをほとんどKOしていたよ。おそらく数年前のノニトなら自分の仕事をやり遂げていただろう。ナオヤはいいファイターでリスペクトに値するが、それだけだ。それ以上でもそれ以下でもない。彼と戦うことになったら、勝つのは俺だろうね」

 打倒・井上に自信を漲らせるウーバーリ。かたやネリもアメリカのスポーツ専門メディア『ESPN』の取材に対して、「彼を標的にしているわけではないけど、誰もがイノウエとのことを聞いてくる。わざわざ懇願するつもりはない。だが、戦いたければ、俺はここにいる」と挑戦意志を明確にしている。

 山中慎介との2度のタイトルマッチで、ドーピング違反と体重超過を犯すなど、その言動が物議を醸すことも少なくない24歳のメキシカンは、さらに井上への挑発を続けた。

「ドネア戦は俺も気に入ったさ。それこそドネアを含めて、全ファイターが、イノウエをモンスターと考えてビビってリングに上がる。だが、俺にはあのパンチじゃ効かない。ノニトは、パンチの応酬やコンビネーションもくぐり抜けた。彼はプレッシャーをかけ、攻略法も理解していた。10ラウンド目にイノウエは相手を痛めつけたが、倒すには至らなかった」

 二人の他にも、WBO王者のゾラニ・テテ(南アフリカ)や元五輪連覇王者のギジェルモ・リゴンドー(キューバ)など、“日本のモンスター”への挑戦を表明している猛者たちは、後を絶たない。そうしたなかで、トップランク社を含めた井上陣営は、アメリカでの開催が予定されている次戦で、誰と拳を交わすのだろうか――。

構成●THE DIGEST編集部
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