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格闘技・プロレス

「とんでもない試合になる」ドネアが井上尚弥とのリマッチを熱望!「あえてダウンした」と語る11Rの真相は?

THE DIGEST編集部

2019.11.15

井上(左)に大ダメージを負わせるハードパンチを見舞ったドネア(右)は、リングで再会することを希望した。 (C) Getty Images

井上(左)に大ダメージを負わせるハードパンチを見舞ったドネア(右)は、リングで再会することを希望した。 (C) Getty Images

 11月7日に開催されたボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝で井上尚弥に対し、レジェンドぶりを遺憾なく見せつけたノニト・ドネアが、燃えている。

 まさに死闘だった。井上が圧倒的優位という見方が大半を占めていた一戦で、ドネアは下馬評を覆す奮闘を見せた。2ラウンド目には得意の左フックを右目上部にヒットさせ、相手にキャリアで初の流血という深いダメージを与えた。

 試合後には米メディア『ESPN』が、「ファイターとしてやるべきことはすべてやった」と引退の可能性を指摘するなど、今後の動向が注目をされていた36歳のベテラン戦士だったが、本人は現役続行への意欲に満ちている。

 母国フィリピンのラジオ局『ABS CBN』によれば、地元のボクシング専門メディア『PhilBoxing』の取材で、ドネアは、「もしも、再戦の可能性があるのならば、ぜひともやりたいと思っている」とコメントし、リベンジへの想いを口にした。

「多くの人々が、『なぜリマッチをしないんだ?』と聞いてくる。もしも、イノウエ陣営が、戦いを希望するなら、誠意を込めて受け止めることが私の栄誉だ。おそらく2戦目もとんでもない試合になると思う」

 井上との再戦に意欲を見せるドネアは、11ラウンド目に左フックを受け、ダウンを奪われてしまった7日の試合については、「私は過ちを犯した」と振り返った。

「あの試合で私は過ちを犯した。それは彼がダメージを負っている時に仕留めるチャンスがあったのに待ってしまったことだ。一気に攻略をすべきだったんだ。結果、それが命取りになってしまった」

 さらにドネアは、判定を大きく左右したダウンシーンについても言及している。

「11ラウンド目のダウンは致命的だったよ。イノウエは左を放った。私の肘をかすめたが、呼吸の瞬間に内臓を直撃した。決して、ハードショットではなかったが、タイミングが良かった。だが、もしも、あのまま立って戦っていたら、イノウエはそのままより深いダメージを与えるかもしれない。あの時、私は咄嗟にそう考えたんだ。それは避けなければいけない危険な状況だったから私は回復をするためにも、あえてダウンした」

 世界を驚かせるベストファイトを演じたリビングレジェンドに、井上とのリマッチをする機会は巡ってくるのか。もしも、実現すれば、話題沸騰となることは必至だが――。

構成●THE DIGEST編集部
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