バレーボール

石川祐希、キャリア最高5位も「過去一悔しいシーズン」!日本代表に向けては“新指針”を示す「リーダーをもう1~2人つくりたい」

THE DIGEST編集部

2022.05.11

オンラインで開かれた会見で、イタリアでの7シーズン目を振り返った石川。(C)株式会社グッドオンユー

 5月11日、イタリア男子バレーボール・セリエAのパワーバレー・ミラノで7季目を終えた石川祐希が、報道関係者に向けたオンライン会見に臨んだ。

 今季はレギュラーシーズン13勝11敗でキャリア最高の5位に貢献したものの、プレーオフでは予選ラウンド敗退に終わった。シーズン前には「プレーオフの準決勝進出」を目標に掲げていた石川だけに、「過去一悔しいシーズンだった」と総括する。

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 ベスト4進出に向けて「僕自身のパフォーマンスは仕上げられていた」と振り返ったが、「そこで勝てなかったのが悔しいです。相手にやられたというより、僕たちが最後の勝利を掴むことが出来なかった」と悔しさを露わにした。

 ミラノでの2シーズン目とした今季は、リバウンドをもらったり、ブロックカバーに入るなどスタッツとして表れない「目に見えないプレー」をチームに求められていた26歳は、「チームを見ながら動くことは今シーズン非常に出来ていた」と冷静に分析した。

 しかし「世界のトッププレーヤーになる」「イタリアのリーグで優勝したい」と2つの大きな夢を追い続ける石川は、今のパフォーマンスに満足してはいない。「次はチームのことも考えながらも、自分が得点をとって活躍したい」と前を見据えた。
 
 来週には日本へ帰国し、その後代表合宿に合流。そして来月に開幕するネーションズリーグへと参戦する予定だ。2年後のパリ五輪への出場権を掴むために、まずは「ランキングを上げること、パリ・オリンピック予選で勝つことを目標としてやっていきたい」と掲げ、昨シーズンの東京五輪時と同様に『個が活躍できるチーム』をスローガンとした。

 日程がタイトに組まれるオリンピック予選を踏まえ、「誰が出ても同じというチームをつくるには、リーダーシップをとれる人が複数人いなければ」と考えを述べたうえで、「リーダーをもう1人、もう2人つくりたい」と新たな指針を明かした。

 イタリアで7シーズンにわたり研鑽を積んできた石川。これまで育んだスキルを代表戦でも見せてくれるだろう。ネーションズリーグ、さらには今秋に控える世界選手権と合わせて、注目だ。

構成●THE DIGEST編集部