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バレーボール

前代表主将の柳田将洋が“国際レベル”に満たず代表落選。一方、植田辰哉元監督は“勝負強さ”を評価!「代表に必要な選手です」

北野正樹

2022.04.19

今季も代表選考から漏れた柳田。Vリーグでは活躍したものの、国際レベルには達していないと評価を受けた。写真:北野正樹

今季も代表選考から漏れた柳田。Vリーグでは活躍したものの、国際レベルには達していないと評価を受けた。写真:北野正樹

 4月17日に全日程を終えたバレーボールV1リーグ男子は、サントリー・サンバーズが天皇杯全日本選手権覇者のウルフドッグス・名古屋を破り、連覇を果たした。柳田将洋は、ドミトリー・ムセルスキー(ロシア)とともにサントリーをけん引し、ベスト6に輝いたが、今月26日から本格始動する代表候補には、今年も選出されることはなかった。

「非常に素晴らしい選手で、サントリーでも活躍されたと思うが、国際レベルということになるとブロック、サーブレシーブ効果率でも落ちるところがある。残念ながら今回はリスト上にはなかった」

 4月4日の日本男子代表登録メンバー35人の発表で、前代表主将の柳田が選出されなかった理由を、オンラインでの記者会見で説明したフィリップ・ブラン監督の言葉だ。

 柳田は、前日の3日に終わった国内リーグ・V1リーグのレギュラーラウンドで、アタック効果率は52.0%でクレク・バルトシュ(名古屋)、シャロン・バーノンエバンス(堺)、パダル・クリスチャンセン(東レ)に続き日本人選手トップの4位。サーブ効果率でもクリスチャンセンに次いで日本人トップの2位につけた。

 もちろん、この数字が代表選手選考の基準になるとは限らない。それを断り「ファンも多く、関心が高いので」と付け加えた質問に対し、ブラン監督は「Vリーグでのサーブレシーブは、国際レベルとサーブの力は比べものにならないくらい、国際レベルは違うと考えている。Vリーグの数字と国際レベルの数字は、比較するものではない」と、柳田を選ばなかった理由を明確に説明した。

 私が「サーブ効果率」を「サーブレシーブ効果率」と間違って質問してしまったので、ブラン監督はこのように答えたのだが、いずれにしても柳田のプレーが国際レベルには達していないという評価には変わりがないように聞こえた。
 
 昨年、「2020東京五輪」を前に五輪代表から漏れた柳田。東京五輪でコーチを務め8強入りに導いたブラン氏が監督に昇格し、継続的なチームづくりに入ったことで、代表復帰は難しくなっていたのも事実だった。

 しかも、ブラン監督はチームの課題として「国際基準を下回っているブロックとトランジションアタック及びハイボールのアタック」を挙げており、「ブロック面で課題がある柳田が選出される可能性は低かった」(V1男子チーム関係者)という見方もあった。

 選考しなかった理由をオブラートに包むことなく語ったのは、物事をはっきりと話すことの多い外国人監督であることに加え、選手をリスペクトした上で評価している点と課題点を示すことで、さらなる成長につなげてほしいという思いもあるのだろう。

 中垣内祐一・前監督の「彼がすごくよかったのは、石川がいなかった2017か18年。その後、いろんな面でコンディションは下がってきていると感じる。Vリーグ優勝でコンディションが高いと期待される人が多いかもしれないが、我々はトータルで選手を見たい。我々のチーム、戦術にフィットしているのかで判断する。全盛期と比べると見劣りしている。一生懸命さやパワーは感じるが」という、2021年5月9日の紅白戦後のコメントより、さらに踏み込んだ評価だった。
 
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