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英ベテラン識者が井上尚弥を独自PFPで1位選出! 理由は“傑作”のドネア戦で見せた「いつもと違った能力」

THE DIGEST編集部

2022.05.28

ドネア(左)との3年ぶりのリマッチを迎える井上(右)。そのビッグマッチを前に彼への評価は高まりを見せている。(C)Getty Images

 運命の試合が迫るなかで、日本が世界に誇る"モンスター"の評価が高まっている。来る6月7日に、WBCバンタム級王者ノニト・ドネア(フィリピン)との王座統一戦に挑むWBAスーパー&IBF世界同級王者の井上尚弥(大橋)だ。
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 当代屈指のハードパンチャー同士が対峙するのは、当時"年間最高試合"と世界中から絶賛された2019年11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝以来、約3年ぶりだ。無論、日々注目度は高まり続けているのだが、とくに同階級の統一が期待される井上への評価は尽きない。

 現地時間5月26日には、英公共放送『BBC』のラジオ局「Radio5」に出演したボクシングコメンテーターのマイク・コステロ氏が、独自のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で29歳の日本人を1位に選出。これまでのパフォーマンスを絶賛した。

 同氏は、まず2019年5月のWBSSバンタム級準決勝のエマヌエル・ロドリゲス戦を回顧。当時、IBF王者に君臨していた男から2回TKO勝ちを収めた井上について「この試合では凄まじい一発を、ボディーに放ったんだ」と称え、「あの勝利には実況席も『これがイノウエの勝ち方だ』と評していたね」と興奮気味に振り返った。
 
 そして、同氏はドネアとの前回対戦も語る。約45年に渡って『BBC』で数多の試合を見定めてきた"御大"からすれば、この大一番での井上は「いつもとは違っていた」という。

「普段は初回や2回で、すぐに相手を倒してしまうイノウエだからこそ、2019年のノニト・ドネアとの戦いは傑作なんだ。それは彼がいつもとは違った能力をみせたからだ。試合全体を通してじわじわと相手にダメージを与えられるボディーを打ち、たとえタフな相手との長丁場の展開になっても戦えることを証明したんだ」

 22戦無敗(19KO)と文字通りの敵なしの強さを誇っている井上。今度のドネア戦に向けては「スッキリとした内容で勝ちたい」と快勝を誓っているが、はたしていかなる勝負となるのか。両雄の激闘の行方には世界が注目している。

構成●THE DIGEST編集部

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