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格闘技・プロレス

戦慄のワンパンチKO! 尾川堅一を打ち破った新王者の戴冠劇に反響拡大「日本のエースが崩れ落ち、誰もが試合終了を悟った」

THE DIGEST編集部

2022.06.05

“ワンパン”で尾川(右)を打ちのめしたコルディナ(左)。この両雄の対戦への反響が止まらない。(C)Getty Images

“ワンパン”で尾川(右)を打ちのめしたコルディナ(左)。この両雄の対戦への反響が止まらない。(C)Getty Images

 まさに一撃必殺のKO劇だった。

 現地時間6月4日にカーディフで行なわれたIBFスーパーフェザー級タイトルマッチで、同級3位ジョー・コルディナ(英国)が、王者の尾川堅一(帝拳)を2回1分15秒でノックアウト。見事に初戴冠を果たした。

 初回は鋭い左を軸にした攻めで一進一退の攻防を繰り広げた両雄。緊張感が高まっていくなかでチャレンジャーのコルディナは、尾川に生じた一瞬の隙を見逃さなかった。

 2回開始直後だった。尾川がフェイントでガードを下げたところに、素早く差し込んだコルディナが右ストレートを炸裂。これをもろに顎で受けてしまったチャンプは、そのまま大の字でダウン。立ち上がろうとするも、ダメージが深く10カウントを聞いた。
 
 試合後に「のまれたということに尽きます。やはり硬さがあった。アゴで倒れされたのは初めてなので、これはもう自分の完全な負け」と敗戦を認めた尾川。かたや地元での試合で小さくないアドバンテージを得ていたコルディナは「みんなに感謝したい。本当に言葉がない」と感慨深げに勝利の余韻に浸った。

 鋭いパンチでチャンプを打ちのめした30歳の新王者。そんな衝撃のKOには、世界から惜しみない賛辞が送られている。米スポーツ専門局『ESPN』のボクシング番を務めるマイク・コッピンジャー記者は「これで初の世界タイトル獲得なんて驚きだ。今年の年間KO賞に躍り出る勝利だ」と絶賛。さらに米誌『The Ring』も「ジョー・コルディナの壮大なワンパンチKOだ」と驚嘆し、「試合を観ていないのなら、リプレイでもいいから見てほしい」と伝えた。

 また、地元紙『Wales Online』も「コルディナは信じられないようなパフォーマンスで世界王者になった」と興奮気味に報道。KOシーンについても「センセーショナルなフィニッシュだった。日本のエースであるオガワが右のストレートを前に崩れ落ちた瞬間、誰もが試合の終わりを悟った」と描写している。

 尾川を打ち破って世界の頂点に立ったコルディナ。30歳の新王者はここからますます勢いをつけていきそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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