格闘技・プロレス

井上尚弥戦は「衝撃があったとしても驚かない」。ドネアに勝った元2階級制覇王者が展望「ノニトはいつだって危険な存在だ」

THE DIGEST編集部

2022.06.06

大一番を直前に控える井上(左)。ドネアに勝利したことのあるフランプトン氏(右)は、この一戦をどう見ているのか。(C)Getty Images

 待望のビッグマッチが直前に迫っている。来る6月7日、さいたまスーパーアリーナで行なわれる、WBA・IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥とWBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)の3団体統一戦だ。

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 2019年11月の初戦では、井上が右眼窩底を骨折しながらも3ー0の判定勝ち。それから約2年7か月の時を経たリマッチとなるが、今回はこの一戦について、元2階級制覇王者のカール・フランプトン氏(英国)が展望。現地時間3日、ドネアが契約しているプロモート会社『Probellum』が報じた。

 まず、プロ22戦無敗(19KO)と敵なしの強さを誇る井上を「素晴らしいファイターだ」と称賛したフランプトン氏。一方、友人でもあるドネアに関しては、「ノニトにとってカギとなるのは、彼についていくこと、そして少しのダメージでへこたれないことだ」と分析している。

 また、「イノウエのパワーは凄まじいが、ドネアには打たれても打ち返す力がある。このカードに衝撃があったとしても驚かない」と続けると、「誰が初戦から学び、調整してきたかといえば、それはノニトだろう」と持論を展開。「39歳の今も最高レベルで戦っているなんて信じられない」と、衰え知らずのベテラン戦士を称えた。

「彼(ドネア)はボクシング界のベンジャミン・バトンだ。ノニトが年齢とともに良くなっているというのは失礼な気もするが、長きにわたって偉大なファイターであり、ワールドクラスのクオリティーを維持している。2019年に行なわれた井上との初戦前だって、年齢が高すぎると言われていたんだ」

 さらに、2018年4月にドネアから判定勝ちを収めているフランプトン氏は、「十分にリードしていたにもかかわらず、私は『とにかく安全に」と自分に言い聞かせて最終ラウンドに臨まなければならなかった」と試合内容を回顧。「ノニトはいつだって危険な存在だと経験からわかっている。今回の試合は本当に楽しみだ」と期待の言葉を寄せた。

構成●THE DIGEST編集部

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