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格闘技・プロレス

PFPで“世界1位”となった井上尚弥に賛辞は止まず! 南米記者は「イノウエは地球上で最高だ」と階級上げに太鼓判

THE DIGEST編集部

2022.06.13

ドネアを粉砕して、声価を高めた井上。世界中から熱視線が送られる“モンスター”への賛辞が収まる気配はない。(C)AFP/AFLO

ドネアを粉砕して、声価を高めた井上。世界中から熱視線が送られる“モンスター”への賛辞が収まる気配はない。(C)AFP/AFLO

 ボクシング界で異彩を放つ“モンスター”への評価が高まっている。

 現地時間6月10日、“ボクシングの本場”アメリカで最も権威があるとされる老舗専門誌『The Ring』のパウンド・フォーパウンド(PFP)の最新ランキングを発表。WBAスーパー&WBC&IBF統一世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が初の1位に選ばれた。

 今月7日に行なわれた前WBCバンタム級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)との3団体統一戦で、2回1分24秒という圧巻のTKO勝ちを収めた井上は、日本人初の世界王座3団体統一を達成。文字通り怪物級の力をあらためて世界に知らしめた。

 そんな井上をトップに選出した『The Ring』のタグ・フィッシャー編集長は、「イノウエのパフォーマンスは何よりもセンセーショナルだと思った」と説明。そのうえで「彼は(ドネア戦で)完璧な攻撃とパワーを見せた。私は彼が少なくとも1つ順位を上げることに賛成(2位復帰)だった」と明かした。

 ボクシング史を彩ってきた同誌によるトップ評価には、各国からも反響が相次いだ。だが、大半は1位選出に賛同するものばかりである。アルゼンチンを中心に南米や各国のスポーツ情報を発信する日刊紙『El Eco』のウォルター・バルガス記者もそのうちの一人だ。
 
 同記者は「ナオヤ・イノウエは最高傑作なんだ」と銘打った記事内で、「彼の卓越した技術とパワーは軽量階級では前例のない図抜けたものだ。彼の次元はもはや単なる世界チャンピオンという器では収まらない」と絶賛した。

「彼のような選手の前例はいただろうか? 23戦無敗(20KO)というプロキャリア、バンタム級3団体統一を成し遂げたタイトル実績、そして技術。それらのすべてにおいて彼は高いレベルでこなしており、地球上で最高のボクサーだと言える」

 さらに「彼さえ決断すれば、スティーブン・フルトン(米国)やムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタンら強敵がいるスーパーバンタム級でも十分に力を発揮できるはずだ)と井上の階級上げに太鼓判を押したバルガス記者は、記事を次のように締めくくっている。

「ありとあらゆるファイトに対応できる豊富な種類のパンチに、驚くべき洞察力、オーソドックスな防御スタイルは他のボクサーたちとは一線を画している。ナオヤ・イノウエ。165センチ、54キロの身体に詰まった力は、間違いなく異常で、史上最高のものだ」

 はたして、この先、井上はいかにキャリアを突き進むのか。世界の猛者たちを相手にした大いなる挑戦を興味深く見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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