ここまでくると「楽しみ」というより、何か厳粛な気持ちになってくる。『THE MATCH 2022』(6月19日、東京ドーム)まであとわずか。日曜の夜には、那須川天心vs武尊の決着がついている。
【動画】感慨深げなラストシーン! 那須川天心のRISEでのセレモニーをチェック
チケットはあっという間にソールドアウト。地上波中継がなくなるという"事件"もあったが、それでこの対戦の価値が下がるわけでもない。那須川と武尊、どちらも日本格闘技界が生み出した最高傑作であり、業界の至宝と言っていい。
そして2人が闘うのは1度きりだ。那須川はこれがキックボクシング最終戦。この試合の後はボクシングに転向する。"一期一会"だから、その結果はとてつもなく重い。
那須川から対戦要求があったのは、2015年のこと。アンチが何を言おうと、周りの状況がどうあろうと、2人とも勝ち続け、自身の存在を高め続けた。那須川はキックボクシング41戦全勝28KO。武尊も41戦し、黒星は若手時代の一つだけ。KOは24を数える。
どちらもKO率が高い選手だが、そのファイトスタイルは大きく違う。武尊は超攻撃的。ひたすら前に出て相手に圧力をかけ、パンチでなぎ倒す。ヒザ蹴りをはじめ蹴り技も得意だが、やはり突出した武器は左右の拳だ。攻めるから当然、反撃もされる。相手の攻撃を食らってグラつくこともある。それでも前に出て、パンチの嵐で相手を呑み込んでしまう。
一方、那須川はなんでもできるし弱点がない。パンチ、キックどちらでも倒せる。飛びヒザ蹴りやバックキック、胴回し回転蹴りといった意表を突く技も持っている。カウンターも得意中の得意だ。近年は技術で競り勝つような試合も多い。つまり圧倒するだけでなく"負けない"試合もできるわけだ。
難攻不落の那須川。しかし、そんな彼を倒すとしたら、やはり武尊しかいないだろう。その規格外の攻撃力、突破力なら"神童"のディフェンスやカウンターをも突き破るかもしれない。だがもちろん、少しでも攻撃が雑になれば強烈なカウンターが待っている。
おそらく、武尊はいつものように多少の被弾は覚悟の上ではないか。彼自身、対策よりも自分の闘い方を徹底するほうが大事だと語っている。
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チケットはあっという間にソールドアウト。地上波中継がなくなるという"事件"もあったが、それでこの対戦の価値が下がるわけでもない。那須川と武尊、どちらも日本格闘技界が生み出した最高傑作であり、業界の至宝と言っていい。
そして2人が闘うのは1度きりだ。那須川はこれがキックボクシング最終戦。この試合の後はボクシングに転向する。"一期一会"だから、その結果はとてつもなく重い。
那須川から対戦要求があったのは、2015年のこと。アンチが何を言おうと、周りの状況がどうあろうと、2人とも勝ち続け、自身の存在を高め続けた。那須川はキックボクシング41戦全勝28KO。武尊も41戦し、黒星は若手時代の一つだけ。KOは24を数える。
どちらもKO率が高い選手だが、そのファイトスタイルは大きく違う。武尊は超攻撃的。ひたすら前に出て相手に圧力をかけ、パンチでなぎ倒す。ヒザ蹴りをはじめ蹴り技も得意だが、やはり突出した武器は左右の拳だ。攻めるから当然、反撃もされる。相手の攻撃を食らってグラつくこともある。それでも前に出て、パンチの嵐で相手を呑み込んでしまう。
一方、那須川はなんでもできるし弱点がない。パンチ、キックどちらでも倒せる。飛びヒザ蹴りやバックキック、胴回し回転蹴りといった意表を突く技も持っている。カウンターも得意中の得意だ。近年は技術で競り勝つような試合も多い。つまり圧倒するだけでなく"負けない"試合もできるわけだ。
難攻不落の那須川。しかし、そんな彼を倒すとしたら、やはり武尊しかいないだろう。その規格外の攻撃力、突破力なら"神童"のディフェンスやカウンターをも突き破るかもしれない。だがもちろん、少しでも攻撃が雑になれば強烈なカウンターが待っている。
おそらく、武尊はいつものように多少の被弾は覚悟の上ではないか。彼自身、対策よりも自分の闘い方を徹底するほうが大事だと語っている。
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