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角田裕毅、フランスGPの出来に海外メディアは概ね高評価! 優勝したフェルスタッペンと同採点の「8.5」も

THE DIGEST編集部

2022.07.27

スタート直後の接触でリタイアを余儀なくされた角田。フランスGPは悔いの残る結果となった。(C) Getty Images

 アルファタウリの角田裕毅にとって、F1第12戦のフランス・グランプリは、予選と決勝で全く様相の異なるものとなってしまった。

 アップデートの導入と、チームの懸命のセットアップによって予選では今季3度目となるQ3進出を果たし、決勝で8番手スタートとなって6戦ぶりのポイント獲得が期待されたが、オープニングラップでエステバン・オコン(アルピーヌ)にヒットされたことでスピン、最後尾に落ちてレースを続けたものの、19周目にガレージに車を収め、コックピットを降りた。

 チームへの貢献のチャンスを逃した悔しさはもちろん、"加害者"オコンが5秒ペナルティーという軽い罰を受けただけで、車もノーダメージで8位入賞したことも角田の苛立ちを倍加させることになった……。

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 この週末の彼に対する、各国メディアの見方はほぼ一致しており、予選でのパフォーマンスを高く評価するとともに、決勝でのインシデントについては、"もらい事故"でレースを強制的に終えざるを得なかったことへの同情を示している。

 10点満点の採点では予想以上にどこも高めであり、英国のF1専門サイト『CRASH』は「7」を与え、寸評では「予選で印象的なパフォーマンスを披露したものの、決勝のオープニングラップでオコンにヒットされたことで、角田の良い仕事は台無しとなった。日本人ドライバーは、この時に受けたダメージにより、後にリタイアを余儀なくされた」と綴った。

 同国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』はさらに高い「8.5」で、これは全体の2番目の高評価であり、優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)やアフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)と同じ数字。ちなみに、母国レースながら12位フィニッシュに終わったガスリーは「4」だった。なお、寸評は以下の通り。

「金曜日、アップデートされた車は不安定に見えたが、土曜日になるとセットアップを変えたことで喜ばしい状況になり、予選ではチームメイトのピエール・ガスリーがアンダーステアに苦しむ中、角田はより良い感じでQ3進出を果たした。決勝ではスタートの失敗で順位をひとつ落とした後、シケインでオコンにぶつけられてフロアにダメージを受けた時、事実上彼のレースは終わった。予選では力強く、レースは彼に責任がない状況で台無しとなった」
 
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「1周目でオコンにコース外に“蹴り出され”、全てが打ち砕かれた」