モータースポーツ

ハンガリーGP初日の角田裕毅、期待外れの車に戸惑い… 専門メディアは「雨頼み」と厳しい展望

THE DIGEST編集部

2022.07.30

ハンガリーGPのフリー走行2回目では19番手となった角田。(C) Getty Images

 F1第13戦のハンガリー・グランプリが開幕、7月29日には2度のフリー走行(FP)が行なわれた。

 約1か月間のサマーブレイク前の最後の一戦、アルファタウリの角田裕毅はFP1で27周回を重ねて、ベストタイムは全体の14番手となる1分20秒695を計測。FP2では最多タイの31周を走行したが、タイムは1分20秒521(19番手)に止まっている。

【関連記事】角田裕毅、フランスGPの出来に海外メディアは概ね高評価! 優勝したフェルスタッペンと同採点の「8.5」も
 今GPを迎える前、アルファタウリの車両パフォーマンス担当責任者のギョーム・ドゾトゥーは「車はうまくアップデートされた。フロアの改良から始めて、外観は今までと全く異なっている。ハンガロリンクではダウンフォースが非常に必要であり、より多くのダウンフォースを生成することを目的にしているが、これらは我々の期待に応えるものであり、あらゆるコーナーで進化している」と語っており、角田も先週のフランスGPでの車のパフォーマンスには手応えを感じていた。

「アップデートには、とても満足しています。また我々は、ポーパシングの問題の解決に向けても、良い形で取り組めています。僕は楽観的であり、コースでも車が期待に応えてくれることを願っています。ハンガリーでは、我々が行なってきた仕事が正しかったことを実証し、ここまでのネガティブな流れを改善する絶好のチャンスだと思います」(イタリアのモータースポーツ専門サイト『F1INGENERALE.COM』より)

 このように意気込んでいた日本人ドライバーだが、果たせるかな、初日を終えた彼はチームの公式サイトを通して、「かなり良いパフォーマンスを発揮したフランスGPと比べて、今日は後退してしまった感じです」という非常に厳しい内容のコメントを発し、以下のように続けている。

「ここハンガリーでは、車のバランスが理想的ではなく、本当に苦しんでいます。明日(予選)に向けて改善するために、今夜はエンジニアと何が問題なのかを確認する必要があります。予選では雨が降るようですが、それがどのようなものになるかはまだ分かりません。今夜、何が判明するか、そして明日のFP3でどれだけペースを上げられるかに、全てはかかっています」

 また、FP後のインタビューでは、「車のバランスの悪さには非常に失望しているし、コーナーごとにそれぞれ異なる問題が起こることも、また問題です。(明日は)雨が降ればいいのですが、どうなるかは本当に分かりません」(ポーランドのモータースポーツ専門サイト『ralllypl.com』より)と、よりはっきりと車への不満を語った。
 
NEXT
PAGE
「角田はパフォーマンスの低さと原因が分からないことに戸惑っている」「土日で雨を望んでいる」と現地報道