7月31日、沖縄アリーナ(沖縄県沖縄市)で日本代表紅白戦の2試合目が開催された。
来る世界選手権へ向けた壮行試合とした同マッチ。Aチームは、先日までイタリアで開催されたネーションズリーグに出場した選手を中心に構成。そして間もなく始まるアジアカップ(AVCカップ)に向けて合宿を行なうメンバーをメインにしたBチームが対戦した。今回は、4セットマッチで実施された2日目に活躍が目立った選手、さらなる活躍が期待される選手を取り上げたい。
7月31日(日)
Aチーム 3‐1 Bチーム
(25‐16、18‐25、25‐15、25‐16)
<MVP>
Aチーム 村山豪
30日は疲労も見えたAチームだが、2日目は序盤からBチームを圧倒。練習生として合宿に参加しているアウトサイドヒッター、デ・アルマスアラインがスパイクやサービスエースで得点を重ね、終盤には関田誠大のサーブから連続得点。第1セットは25対16と大差でAチームが先取した。
しかし第2セットはBチームのセッター深津旭弘が自らのサーブで守備を崩して得点を重ねた。深津のトスから多彩な攻撃で主導権を握ったBチームは、最後は大竹壱青のブロックで25対18で奪い返し、1対1と白熱した試合が繰り広げられた。
A、Bチーム共にさまざまな選手が沖縄アリーナのコートに立ち、それぞれが持ち味を発揮するなか、フル出場で存在感を発揮したのがミドルブロッカーの村山豪だ。今季初選出を果たしたミドルブロッカーで、得意の攻撃で次々に得点したかと思えば、要所ではブロックで得点を上げ相手の攻撃を封じる。第3セットの終盤は関田からのトスを立て続けに決め、最後は自らのジャンプサーブでエースを奪う活躍を見せた。
ネーションズリーグでも初戦のオランダ戦に途中出場し、スパイク、ブロック、サーブで得点を叩き出し、逆転勝ちに貢献した。ミドルブロッカーではあるがレシーブ力も高く、サーブ後にレシーブでつなぎ連続得点するなど、数字には残らないプレーでの貢献度も大きい選手だ。
ネーションズリーグでは、東京五輪にも出場した小野寺太志、山内晶大の出場機会が多いなか、出番は少なかったが確実に爪痕を残し、この紅白戦でもさまざまな面でアピールした。間もなく始まる世界選手権でさらなる活躍、飛躍が期待される選手であり、2日に渡った紅白戦を多いに盛り上げた。
<活躍が期待される選手>
Aチーム 小川智大
派手なスパイクやブロックで得点を重ねるたびに完成が沸き起こるスパイカーと比べ、リベロは直接得点を取ることはできない。だが、決まったと思うような強打をレシーブすれば、それ以上の歓声が上がる。紅白戦の2日間で最も会場を沸かせるレシーブを何度も披露したのがリベロの小川だった。
Vリーグでもサーブレシーブ力を武器に、ベストリベロ賞に輝く実力の持ち主。昨年のネーションズリーグでも現地実況を大興奮させるようなビッグプレーが何度も飛び出したが、惜しくも最終選考からは外れ、東京五輪出場を逃した。
ネーションズリーグでも出場回数は山本智大の後塵を拝する形となったが、紅白戦で見せたレシーブ力や統率力はさすがの一言。世界選手権でも小川と共に“ダブル智大”の活躍に期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
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7月31日(日)
Aチーム 3‐1 Bチーム
(25‐16、18‐25、25‐15、25‐16)
<MVP>
Aチーム 村山豪
30日は疲労も見えたAチームだが、2日目は序盤からBチームを圧倒。練習生として合宿に参加しているアウトサイドヒッター、デ・アルマスアラインがスパイクやサービスエースで得点を重ね、終盤には関田誠大のサーブから連続得点。第1セットは25対16と大差でAチームが先取した。
しかし第2セットはBチームのセッター深津旭弘が自らのサーブで守備を崩して得点を重ねた。深津のトスから多彩な攻撃で主導権を握ったBチームは、最後は大竹壱青のブロックで25対18で奪い返し、1対1と白熱した試合が繰り広げられた。
A、Bチーム共にさまざまな選手が沖縄アリーナのコートに立ち、それぞれが持ち味を発揮するなか、フル出場で存在感を発揮したのがミドルブロッカーの村山豪だ。今季初選出を果たしたミドルブロッカーで、得意の攻撃で次々に得点したかと思えば、要所ではブロックで得点を上げ相手の攻撃を封じる。第3セットの終盤は関田からのトスを立て続けに決め、最後は自らのジャンプサーブでエースを奪う活躍を見せた。
ネーションズリーグでも初戦のオランダ戦に途中出場し、スパイク、ブロック、サーブで得点を叩き出し、逆転勝ちに貢献した。ミドルブロッカーではあるがレシーブ力も高く、サーブ後にレシーブでつなぎ連続得点するなど、数字には残らないプレーでの貢献度も大きい選手だ。
ネーションズリーグでは、東京五輪にも出場した小野寺太志、山内晶大の出場機会が多いなか、出番は少なかったが確実に爪痕を残し、この紅白戦でもさまざまな面でアピールした。間もなく始まる世界選手権でさらなる活躍、飛躍が期待される選手であり、2日に渡った紅白戦を多いに盛り上げた。
<活躍が期待される選手>
Aチーム 小川智大
派手なスパイクやブロックで得点を重ねるたびに完成が沸き起こるスパイカーと比べ、リベロは直接得点を取ることはできない。だが、決まったと思うような強打をレシーブすれば、それ以上の歓声が上がる。紅白戦の2日間で最も会場を沸かせるレシーブを何度も披露したのがリベロの小川だった。
Vリーグでもサーブレシーブ力を武器に、ベストリベロ賞に輝く実力の持ち主。昨年のネーションズリーグでも現地実況を大興奮させるようなビッグプレーが何度も飛び出したが、惜しくも最終選考からは外れ、東京五輪出場を逃した。
ネーションズリーグでも出場回数は山本智大の後塵を拝する形となったが、紅白戦で見せたレシーブ力や統率力はさすがの一言。世界選手権でも小川と共に“ダブル智大”の活躍に期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
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