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バレーボール

【男子バレー】紅白戦初戦の「MVP」大宅真樹は世界選手権での好材料か!? 三つ巴のオポジット争いも注目

THE DIGEST編集部

2022.07.31

30日に行なわれた紅白戦でMVP級の活躍を見せた大宅。世界選手権での躍動にも期待したい。写真:アフロ

30日に行なわれた紅白戦でMVP級の活躍を見せた大宅。世界選手権での躍動にも期待したい。写真:アフロ

 来る世界選手権へ向けた壮行試合として、7月30日に沖縄アリーナ(沖縄県沖縄市)で日本代表紅白戦が開催された。

 試合では先日までイタリアで開催されたネーションズリーグに出場した選手をメインとするAチームと、間もなく始まるアジアカップ(AVCカップ)に向けて合宿を行なうメンバーが中心となったBチームが対戦。30、31日の両日それぞれ4セットずつが行なわれるが、そのなかで活躍が目立った選手、さらなる活躍が期待される選手を取り上げたい。

7月30日(土)
Aチーム - Bチーム
(16-25、20-25、25-20、25-19)

<MVP>
Aチーム 大宅真樹

 連戦と移動、ネーションズリーグから間もなく十分な休息もないAチームと比べ、8月7日に始まるAVCカップに向けてチームを固めてきたBチーム。強行日程をこなしてきたAチームと比べて個々のコンディションの差は歴然。1、2セットは蓄積した疲労でミスが目立ったAチームに対し、Bチームは樋口裕希、富田将馬の両アウトサイドヒッターを中心に得点を重ねた。

 しかし流れを変えたのはAチームのセッター、大宅真樹だ。第2セットの中盤に2枚替えで関田誠大に代わって入ると、直後にBチームのオポジット大竹壱青をブロック。連続得点で12-14と2点差まで追い上げた。

 結果的にこのセットはBチームが制したが、第3セットからAチームはメンバーを代え、大宅がそのままスタートでセッターに入り、オポジットは宮浦健人が布陣で臨み、大宅のトスワークが冴えわたった。

 なかなか調子の上がらなかったアウトサイドヒッターの大塚達宣へ高さを活かせるトスを上げ、打数の増えた大塚が徐々に調子を上げていく。さらにオポジットの宮浦も効果的に使い、攻撃パターンが増えたAチームは徐々にリードを広げ、第3セットを奪取すると第4セットも宮浦の連続サービスエースなどで優勢に試合を進行。終盤も大宅のトスから宮浦が立て続けに決め、互いに2セットずつを取り合う、Aチームにとって勝利の立役者になったのが大宅だった。

 ネーションズリーグでは関田が正セッターを務め、大宅の出場試合は決して多くなかったが、Vリーグではサントリーサンバーズの主将を務め、昨季は連覇に貢献しセッターとして初のMVPも受賞。大胆なトスワークだけでなく、レシーブ力やサーブも武器であり、アジアクラブ選手権やネーションズリーグで国際経験も重ねた。

 円熟味を増し、関田とは異なる持ち味を武器にすれば日本代表のレベルアップにもつながる。紅白戦の初戦で見せた大宅の活躍は、世界選手権にとっても好材料となるはずだ。
 
<活躍が期待される選手>
Bチーム 大竹壱青

 西田有志、宮浦と共にオポジットのポジション争いを繰り広げるなか、序盤で攻撃力の高さを見せつけたのが大竹壱青だ。持ち前のパワーを存分に発揮し、ブロックが2枚、3枚つこうと豪快に弾き飛ばす。サーブでも相手の守備を崩すサービスエースで見せ場をつくった。

 しかし、中盤以降はトスとタイミングが合わず、少々決定力を落とした。高さのあるブロックは間違いなく脅威であり、西田や髙橋藍を止める場面も多く見られるなど、大竹の存在感も確かにある。ネーションズリーグのメンバーからは外れたが、西田、宮浦と共に三つ巴のオポジット争いにも注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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