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バレーボール

「日本の男子バレーは終わった」――2大会五輪不出場の“どん底”から這い上がった龍神NIPPON!躍進を支えた“2つの武器”とは?

THE DIGEST編集部

2022.07.28

東京五輪でベスト8入り、2022年のネーションズリーグでは5位と着実に力をつけている日本の男子バレー。(C)Getty Images

東京五輪でベスト8入り、2022年のネーションズリーグでは5位と着実に力をつけている日本の男子バレー。(C)Getty Images

 男子バレーネーションズリーグが7月24日(現地時間)、イタリア・ボローニャで閉幕した。

 決勝ラウンド進出を果たした日本は準々決勝でフランスに敗れたが、予選ラウンドの結果をもとに決定する最終順位は5位。優勝したフランス、2位のアメリカ、3位のポーランド、4位のイタリアに次ぐ堂々たる成績を残した。

 振り返れば、東京五輪に出場するまでは08年の北京五輪以降2大会五輪出場を逃し、その間12年のロンドンで銅メダルを獲得した女子バレーに人気、実力、期待度の差は比べるにも値しないほど離されていた。五輪だけでなく14年の世界選手権出場も逃し、まさにどん底ともいうべき時代も経験。「日本の男子バレーは終わった」「日本の男子バレーはつまらない」という心無い声も多かった。

 だが今はどうか。東京五輪ではカナダ、イランといった強豪相手に競り勝ち、目標としていた決勝トーナメント進出を果たした。無観客だった五輪ではかなわなかったが、空席が多かった会場にもファンが押し寄せ、7月に大阪で開催されたネーションズリーグは連日超満員の人気ぶり。石川祐希、西田有志、髙橋藍といった人気選手の存在もさることながら、どんな相手とも互角に戦える。そんな期待の背景には、日本代表の成長があるのは間違いない。
 
 日本代表はなぜ強くなったのか。

 その理由はいくつかあるが、ひとつは2017年に中垣内祐一監督が就任した際、戦術、戦略面の中心となるコーチにフィリップ・ブラン現日本代表監督を招聘したことが大きい。高さやパワーで劣ると考えられ、これまでは日本独自のスピードやスタイルを追求してきたが、ブラン氏がコーチに就任したことで日本独自を貫くのではなく、世界と同じスタイルで日本の長所を活かすスタイルへ変貌を遂げた。
 
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