格闘技・プロレス

EVILがヘナーレに“暴走ファイト”で快勝。決勝T進出に望みを繋ぐ「正義の鉄槌を下してやったよ。ハハハ」【新日本】

THE DIGEST編集部

2022.08.08

ダーティーファイトでヘナーレを痛めつけるEVIL。その暴走っぷりで決勝トーナメントへの望みを繋いだ。(C)新日本プロレス

 8月7日、新日本プロレスは、真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス32』を大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)で開催。第5試合ではCブロック公式戦、アーロン・ヘナーレとEVILが対戦した。

 今年は2人とも未勝利。とりわけ決勝トーナメント進出の可能性が残るEVILは負けられないところ。そんな両雄による一戦はヘナーレのパワーファイトに対して、EVILはいつものようにダーティーファイトで応戦する展開に。EVILのマネージャーであるディック東郷も当然のように介入した。

 大苦戦を余儀なくされたヘナーレは、強烈なランペイジからアルティマを見舞うも、EVILはレフェリーを盾に逃げる。これを振り払おうとしたレフェリーの手が張り手のようにヘナーレに放たれてしまう。
 
 これに憤怒したヘナーレがレフェリーに抗議。これを好機と見たEVILは、そこに突進。2人をまとめてなぎ倒すと、リング上はお馴染みの辟易タイムに。無法状態となったなかでヘナーレはリングに入り込んだ東郷を排除するも、EVILがイス攻撃からの必殺「EVIL」でカウント3を奪取した。

 得意の暴走ファイトで決勝トーナメント進出戦線に踏みとどまったEVIL。試合後のバックステージでは、「いいかオイ、きっちりスリーカウントだ。予告通り、正義の鉄槌を下してやったよ。ハハハ……いいかオイ、天は見てんだよ。よく覚えとけ」と不敵な笑みを浮かべながら勝ち誇る。

 一方、まんまと敵の術中にハマったヘナーレは「今日、リングサイドに SHOの野郎がいなくてよかった。おかげでトーゴーと EVILの2人に集中できた」とH.O.Tのセコンドが東郷だけだったのは良かったとしたうえで「だけど、アサミ(レフェリー)までもHOUSE of TORTURE 側の人間になるとは、全く考えもしなかった! アサミ、俺たちは仲間だと思ってたのに。大会前に一緒にスパーリングをやったこともあるじゃないか。なのに今日、オマエは俺に平手打ちを食わらせたうえに、オーサカのファンの前で大恥をかかせやがった」と、浅見レフェリーへのいら立ちを募らせた。

◆新日本プロレス◆
『G1クライマックス32』
2022年8月7日
大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)
観衆 2609人
▼『G1クライマックス32』Cブロック公式戦(30分1本勝負)
●アーロン・ヘナーレ【1勝4敗=2点](13分12秒 片エビ固め)EVIL【2勝2敗=4点】○
※EVIL

文●どら増田

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【動画】EVILとディック東郷の連係プレーが冴える。ヘナーレの苦戦ぶりをチェック