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「車が狂ったように感じた」 角田裕毅、失意のベルギーGP予選Q1敗退の原因は!?…仏専門サイトはミスを指摘

THE DIGEST編集部

2022.08.28

予選ではQ1敗退となってしまった角田。決勝は13番手スタートからどこまで順位を上げられるか。(C) Getty Images

 F1第14戦のベルギー・グランプリは8月27日に予選が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は19番手でQ1敗退を喫した。決勝は繰り上げで13番手スタートとなる。

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 フリー走行3回目では23周を走行してベストタイムが全体の18番手となる1分47秒035に終わっていた角田は、Q1での1回目のアタックではターン1でタイヤがロックアップし、最終アタックでもリアの不安定さに苦しんだ末に最終コーナーで再びタイヤスモークを上げてコース外に飛び出し、タイムアップはならず。上位のドライバーたちがパワーユニット交換でグリッド降格となることで、決勝のスターティンググリッドは上がることになったものの、フラストレーションの溜まる予選となった。

 彼はチームの公式サイトを通して、「本当にガッカリした1日でした。今週はここまで車には満足していたし、余裕を持ってQ2に進め、Q3進出のチャンスさえもある、十分な戦闘力を持った車だと思っていました。しかし残念ながら、それは起こりませんでした。酷いスナップ(リアの滑り)が起こり、ラップを続けたものの、コースを外れてしまいました」と予選を振り返り、決勝については「スパでは追い抜きが可能なので、順位を上げられるよう頑張ります」と気を取り直した。

 また、予選後のF1公式サイト『F1.com』のインタビューでは、「タイヤのロックアップは正直、大きな問題ではありませんでした。本当に、車が"狂った"かのように感じました」とAT03の挙動に問題があったことを明かし、「最初のアタックに比べてあまりタイムが縮まっていなかったため、できるだけタイムを稼ぐために、可能な限り速く最終コーナーに入ろうとして、タイヤがロックしてしまいました」とも語っている。

 アルファタウリのジョディ・エッギントンTDは、「ユウキは予選で少し苦戦し、2回目のアタック中にフロントタイヤが数回ロックアップしたため、ベストラップをまとめることができず、残念ながらQ1で敗退することとなった。これは彼にとっても、チームにとっても、フラストレーションとなっている。それまで安定した週末を送っていたこともあり、これ以上の結果を残すことが可能だっただろう」と、角田の予選をネガティブに振り返った。
 
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