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予選Q1で3位の驚速ラップ! 角田裕毅、予期せぬQ3進出に「ビッグサプライズ」と本音! 「彼に才能があるのは間違いない」と専門サイトも称賛

THE DIGEST編集部

2022.09.04

オランダGPでは9番手スタートとなった角田。予選で目覚ましい走りを見せた。(C) Getty Images

 F1第15戦のオランダ・グランプリは9月3日に予選が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は、3戦ぶりのQ3進出を果たし、9番グリッドを手に入れた。

【動画】実況&解説も驚き! 角田が予選Q1でスーパーラップを叩き出す! 
 初日のフリー走行(FP)2回目では11番手のベストタイムを出したものの、2日目午前のフリー走行3回目では22周を走行してベストタイムが全体16番手の1分13秒256に終わったこともあり、予選での苦戦が予想された。しかし迎えたQ1、アタック1回目でトラックリミットにより記録抹消となるなど、ラストアタックはよりプレッシャーがかかる状況となったが、ここで角田は渾身の走りで全体3番目となる1分11秒427を叩き出す。

 第2セクターがトップタイムというスーパーラップを刻んだ彼は、Q2では最後まで当落線上ギリギリのラインを争っていたが、チームメイトであるピエール・ガスリーを0.084秒の僅差で破って10番手に入り、ここでも突破に成功。そしてQ3では、ラストアタックでミック・シューマッハー(ハース)を上回るペースで走行したものの、セルジオ・ペレス(レッドブル)のスピンで減速を余儀なくされて終了、9番手に落ち着いた。

 角田はチームの公式サイトを通し、「今日の予選のパフォーマンスには、とても満足しています。正直に言うと、FP3のペースを考えると、Q3進出には少しばかり驚いています。ただ、フリー走行の後に我々は幾つか良いセッティングの変更を施し、うまくまとめて車が最大限の力を引き出すことができました」とポジティブに予選を振り返り、さらに以下のように続けている。

「チームのハードワークが午後に報われ、Q3に進出できたことは、本当にポジティブなことです。今日、これほどの改善が図れたことを嬉しく思います。そして我々は、レースに向けて集中する必要しなければなりません。調べ直すための有力なデータを多く得られたので、明日トップ10でレースを終えるために、今夜ハードワークをする必要があります」

 また、予選後のF1公式サイト『F1.com』のインタビューでも、「このパフォーマンスは、ビッグサプライズでした。FP3を考えると、我々がQ2で走るには遅すぎると見られていました。だから、本当に驚きました」と告白。また、トラックリミットで抹消となった1回目のアタックでも、「まだラップタイムは中団の11番手か12番手ぐらいでした」として、その後のフライングラップやQ3進出は全く予想できなかったことを明かした(オランダのF1専門サイト『GRAND PRIX RADIO』より)。
 
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チームも「ユウキ、何という走りだ!」「華々しく、Q3に帰ってきた」と称賛