モータースポーツ

角田裕毅、オランダGPのメディア採点&評価は!? 失意のリタイアも「感激すべきサプライズ」「チームメイトより速かった」と賛辞も!

THE DIGEST編集部

2022.09.07

予選ではQ1で一時2位に躍り出る驚きのタイムを出した角田。「感激すべきサプライズ」と評したメディアも。(C) Getty Images

 F1第15戦のオランダ・グランプリ、アルファタウリの角田裕毅は9番グリッドからのスタートで久々のポイント獲得が期待されていたが、マシントラブルによってリタイアを余儀なくされた。

【動画】「電光石火の速さ」と表現するメディアも! 角田裕毅が予選でスーパーラップを叩き出す!
 予選での鮮やかなフライングラップを披露し、本人も驚きのQ3進出を果たした後の決勝レース、スタートで順位を落とすも、安定したドライビングでポイント圏内付近の順位をキープしていたが、2度目のピットインの後、タイヤの緩みを訴えて停車。その後、ピットに戻り再度タイヤを交換してコースに戻るも、チームがディファレンシャルギアのトラブルを確認したことで、再びコース脇に車を止めた。

 今回もまた失意のレースとなってしまったが、これに加えて、最初の停車の際にシートベルトを緩め、そのままピットに戻ったことが規則違反にあたり、今季5度目の戒告処分を受けることとなり、次戦イタリアGPでは10グリッド降格に……。さらに、自身のリタイアがバーチャルセーフティーカー(VSC)を発動させ、これが姉妹チームであるレッドブルのマックス・フェルスタッペンに有利に作用したことで、あらぬ「陰謀説」まで囁かれるなど、まさに「泣きっ面に蜂」の状況となってしまった。

 もっとも、予選と決勝でのパフォーマンスについては、各国のメディアからの評価は低くなく、10点満点の採点では、及第点以上の数字も多く並ぶこととなった。英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、全体6番目タイとなる「7.5」を角田に与え、寸評では以下のように彼の週末を振り返っている。

「予選では、しばしばそうであるように、彼がアンダーステア気味の車を同僚ピエール・ガスリーよりもうまく操ってQ3に進出。決勝では良いスタートを切れなかったが、2ストップ戦略における2回目のピットインを行なった時、彼はまだ11番手にいた。しかし、デフの問題でピットに戻ってサイドのタイヤ交換とシートベルトの締め直しを行ない、コース復帰の後で停車を命じられた。ペースは力強かったが、スタートで順位を落としたことで、ポイント獲得の可能性が大きく低下した」
 
NEXT
PAGE
「もし車の問題がなければ、ポイント圏内でのフィニッシュは十分に可能だっただろう」と評価するメディアも