格闘技・プロレス

娯楽満載だった「超RIZIN」。“色物”だったメイウェザーvs朝倉未来を海外メディアはどう見た?「レジェンドが悠々と稼ぎを」

THE DIGEST編集部

2022.09.26

列島を大いに沸かせたメイウェザーvs朝倉未来。その話題は海外のマニアにも広まっている。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 まさに嵐のようなイベントだった。9月25日にさいたまスーパーアリーナで行なわれた『超RIZIN』だ。

 戦前から小さくない注目を集めていたのは、メインイベントとして組まれたフロイド・メイウェザー(アメリカ)と朝倉未来(トライフォース赤坂)の一戦。「元ボクシング世界5階級王者に立ち向かうYouTuberとして人気も博す総合格闘家」という構図は、いわば"色物"。だが、ふたりの異種格闘技戦は各国で放映されたのも影響し、世界の格闘技マニアが熱視線を向けていた。

 試合は開始前の"花束騒動"を含めて大いに話題を振りまいた。結果的には、朝倉に「技術が異次元だった」と言わしめたメイウェザーが2回TKO勝ちを収めたが、ボクシング初挑戦ながら鋭いジャブやスーパーマンパンチを当て込んだ30歳の日本人戦士の健闘も光った。
 
 ある意味で予想通りとも言える結果にはなったが、エキシビジョンとしての見どころはあった。ゆえに海外メディアも東洋の島国で実現した攻防をクローズアップした。アルゼンチンのスポーツ専門局『Tyc Sports』は「メイウェザーは殿堂入りを果たした拳の力を見せつけ、日本のスターに楽々と勝利した」とレポート。さらにポーランド・メディア『SPORT』も「キャリア無敗のレジェンドは、あまり疲労もすることなく、悠々と稼ぎを手にした」と寸評を打った。

 また、ポルトガル紙『RECORD』は「メイウェザーのフックは依然として強力なままだ」と記せば、アルゼンチン紙『Infobae』は「大金を母国へ持ち帰ったメイウェザーは、アサクラに右拳をヒットさせ、キャンバスに沈めた。アジア人は立ち上がろうとしたが、レフェリーが再起不能を判断した」とKOシーンを描写した。

 こうした海外メディアの小さくない反応を見る限り、「茶番」とも揶揄された興行の価値は、少なからずあったと言えそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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