国際バレーボール連盟(FIVB)が主催する女子の『世界選手権』(オランダ/ポーランド共催)は日本時間の9月28日、1次ラウンド第3戦が行なわれ、世界ランク7位の日本代表は同4位の中国代表と対戦。セットカウント0-3(26-28、17-25、27-29)でストレート負けを喫した。
日本は6月に行なわれたネーションズリーグ予選ラウンドの直近対決で1セットダウンから逆転で大金星を挙げた。中国代表は2016年リオ五輪での金メダル獲得とワールドカップ連覇を果たして臨んだ東京五輪で、まさかの予選敗退。2013年からチームを率いた郎平監督が退任し、今シーズンから指揮を執る蔡斌監督の下、この世界選手権で女王復活を狙っている。
【動画】セットポイントを掴むも取りきれず…日本vs中国ハイライト 勝てば予選突破が決定する試合で、日本は第1セットの序盤からエース2本を決められ早々にリードを許す。中盤にアウトサイドヒッター(OH)林琴奈の効果的なサーブと古賀紗理那の得点で追いつき、一進一退の展開を続けるが、平均身長190cmを越える中国の高さが立ちはだかる。井上愛里沙らのアタックで相手のセットポイントを3度阻止するも、最後はブロックに遮られ先制を許した。
第2セット、攻撃にキレを欠き4点のビハインドを負ったところで、セッターを関奈々巳から籾井あきに替えるが、流れは変らない。関を再びコートに戻して反撃の機会を探るも、フットワークを駆使した守備が影を潜めて力なく2セット目を献上した。
ローテーションを変えて臨んだ第3セットは、互いにミドルブロッカーが点を取り合いスタート。僅差で迎えた中盤、アクシデントが発生する。主将古賀がブロック後の着地で右足首を負傷。試合を続行できず石川真佑と交代する。エースを失い失速するかと思われたが、3得点を奪う林の奮起などで意地を見せ逆転に成功。ところが、23-20から中国の強打の前に4連続失点。石川のエースなどで掴んだ2度のセットポイントを取り逃がしてストレートで敗れた。
井上が試合最多タイの19得点(アタックのみ)、林が10得点(アタック9、ブロック1)と健闘したが、日本は終始ラリーを制することに苦戦した。片やレセプションやセットが乱れても高い決定力を維持した中国は、セッターとリベロ以外の出場選手全員が二桁得点を叩き出した。3試合を終えて、D組は1位が3戦全勝の中国、2位が失セット「1」で3勝のブラジル、日本は2勝1敗で3位。上位4位までが二次ラウンドへ進出する。
注目を集めた対戦は、これまで自国代表と同組の試合のみを放映していたイタリア国営放送が元同国代表の解説で生中継。所属クラブでも2011-12シーズンにセリエA、イタリア杯と欧州大会の3冠達成に貢献したジュリア・ピサーニ氏は、「日本は中国の高さと攻撃のポテンシャルに良さを封じ込まれた。もっと攻めるサーブ、ブロックの位置取り、相手ブロックに対抗する工夫が必要だった」と試合を総評。中国はブロック11本、日本はわずか2本。チェコ戦で好調だったサーブも、中国が4本だったエースは1本に留まった。
悔しさに加え、東京五輪に続き再び大舞台の予選ラウンドで負傷に見舞われた古賀の状態が心配だが、火の鳥NIPPONに立ち止まる時間はない。日本時間9月30日21時15分開始の次戦で、母国開催の五輪で完敗を喫した世界ランク2位ブラジルとの再戦に挑む。
構成●THE DIGEST編集部
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【動画】セットポイントを掴むも取りきれず…日本vs中国ハイライト 勝てば予選突破が決定する試合で、日本は第1セットの序盤からエース2本を決められ早々にリードを許す。中盤にアウトサイドヒッター(OH)林琴奈の効果的なサーブと古賀紗理那の得点で追いつき、一進一退の展開を続けるが、平均身長190cmを越える中国の高さが立ちはだかる。井上愛里沙らのアタックで相手のセットポイントを3度阻止するも、最後はブロックに遮られ先制を許した。
第2セット、攻撃にキレを欠き4点のビハインドを負ったところで、セッターを関奈々巳から籾井あきに替えるが、流れは変らない。関を再びコートに戻して反撃の機会を探るも、フットワークを駆使した守備が影を潜めて力なく2セット目を献上した。
ローテーションを変えて臨んだ第3セットは、互いにミドルブロッカーが点を取り合いスタート。僅差で迎えた中盤、アクシデントが発生する。主将古賀がブロック後の着地で右足首を負傷。試合を続行できず石川真佑と交代する。エースを失い失速するかと思われたが、3得点を奪う林の奮起などで意地を見せ逆転に成功。ところが、23-20から中国の強打の前に4連続失点。石川のエースなどで掴んだ2度のセットポイントを取り逃がしてストレートで敗れた。
井上が試合最多タイの19得点(アタックのみ)、林が10得点(アタック9、ブロック1)と健闘したが、日本は終始ラリーを制することに苦戦した。片やレセプションやセットが乱れても高い決定力を維持した中国は、セッターとリベロ以外の出場選手全員が二桁得点を叩き出した。3試合を終えて、D組は1位が3戦全勝の中国、2位が失セット「1」で3勝のブラジル、日本は2勝1敗で3位。上位4位までが二次ラウンドへ進出する。
注目を集めた対戦は、これまで自国代表と同組の試合のみを放映していたイタリア国営放送が元同国代表の解説で生中継。所属クラブでも2011-12シーズンにセリエA、イタリア杯と欧州大会の3冠達成に貢献したジュリア・ピサーニ氏は、「日本は中国の高さと攻撃のポテンシャルに良さを封じ込まれた。もっと攻めるサーブ、ブロックの位置取り、相手ブロックに対抗する工夫が必要だった」と試合を総評。中国はブロック11本、日本はわずか2本。チェコ戦で好調だったサーブも、中国が4本だったエースは1本に留まった。
悔しさに加え、東京五輪に続き再び大舞台の予選ラウンドで負傷に見舞われた古賀の状態が心配だが、火の鳥NIPPONに立ち止まる時間はない。日本時間9月30日21時15分開始の次戦で、母国開催の五輪で完敗を喫した世界ランク2位ブラジルとの再戦に挑む。
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