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「もう涙が止まらなかったです」渋野日向子が”予選落ち”からの逆転Vに思わず涙!史上初の「新人最年少」賞金女王に望み

THE DIGEST編集部

2019.11.25

今季4勝目を挙げた渋野。賞金女王を争う1位・鈴木との差を1511万1351円に縮めた。(C)Getty Images

 劇的な逆転優勝に涙が止まらなかった。

 大王製紙エリエールレディス最終日となった24日、首位と2打差の7位でスタートした渋野日向子は、6バーディ・0ボギーの「66」でホールアウト。通算19アンダーで優勝が決まると、大きく両手を広げて喜びを表現し、感極まって涙を流した。

「キャディのさおりさんが(優勝を伝えに)来てくれた時に、もう涙が止まらなかったです」

 前週の伊藤園レディスでは、26戦ぶりの予選落ちという絶望を味わった。その1週間後に挙げたツアー4勝目は、賞金女王へ望みをつなぐ貴重な1勝になった。

「9月ぶりの優勝だったし、先週予選落ちして凄く悔しい想いをしたんですけど、この試合で皆さんの前で勝つことができて本当に良かったです」

 こみ上げる想いを口にした21歳は、賞金女王争いについても「ここで優勝できたってことは、まだ最終戦でチャンスがあると思う。自分のプレーができれば結果はついてくると思うので、しっかり自分のプレーをしたいです」と言葉を紡いだ。
 
 28日から始まる最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップは、賞金総額1億2000万円、優勝賞金3000万円の大会だ。現在の渋野の賞金額は1億3791万4314円で、1位の鈴木愛、2位の申ジエに次ぐ3位。自力での戴冠はない。女王獲得の条件は、単独2位以上が前提で、優勝なら鈴木が2位タイ以下。単独2位なら鈴木が9位タイ以下かつ、申ジエが3位以下と、なかなかにハードルは高い。

 渋野が賞金女王を獲得すれば、史上初となるルーキーでの最年少女王の誕生となるが、本人は自然体だ。あくまで「自分のプレー」に集中し、大一番に挑む。

構成●THE DIGEST編集部