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阿部一二三&詩の熱い抱擁に称賛の声が続々!兄は「強い気持ちを持ち信じて戦い抜いたからできた」と感謝を述べる

THE DIGEST編集部

2022.10.11

世界選手権で阿部詩(左)と一二三(右)は東京オリンピック以来の兄妹同日優勝を飾った。(C)Getty Images

世界選手権で阿部詩(左)と一二三(右)は東京オリンピック以来の兄妹同日優勝を飾った。(C)Getty Images

 現地時間10月6日から、ウズベキスタンのタシケントで熱戦が繰り広げられている柔道の世界選手権。日本勢は10日終了時までに合計10個のメダルを獲得(金メダル=5個、銀メダル=3個、銅メダル=2個)。今大会も柔道ニッポンの強さを世界にアピールしている。

 大会2日目には、去年の東京オリンピックで柔道史上初の兄妹同日金メダルを獲得した阿部一二三と阿部詩が登場した。

 女子52キロ級に参戦した妹の詩は、東京オリンピック決勝で下したアマンディーヌ・ブシャール(フランス)と準決勝で対戦。互いに技ありを取り合う展開で延長戦までもつれ込む熱闘だったが、最後は得意の内股で一本勝ち。同オリンピックの銅メダリスト、チェルシー・ジャイルズ(イギリス)と対峙した決勝は、内股すかしで技ありを奪取。そのまま優勢勝ちを収め、2019年以来3回目の世界選手権制覇となった。

 妹の詩の勝利を見届けた兄の一二三は、決勝で世界選手権を2連覇している丸山城志郎との日本人対決に挑んだ。

 試合は丸山が序盤から積極的に技を仕掛ける展開となり、一二三は2つ目の指導が与えられる苦しい展開だったが、2分過ぎに小外掛けで一二三が技ありを奪い、そのまま優勢勝ち。これで一二三は、2018年以来3回目の世界選手権制覇。試合を終えると、見守っていた妹の詩の下へ小走りで駆け寄り、抱擁を交わした。
 
 この場面を見た国際柔道連盟(IJF)のマリウス・ビゼール会長は自身のツイッターに「タシケントでの世界選手権2日目の感動的な瞬間がここにある。アベ兄弟、世界選手権金メダルおめでとう」と兄妹が交わした抱擁シーンの写真を投稿し、二人の優勝を称えた。

 ビゼール会長が投稿した素敵な写真に、いま現在も世界中から絶賛する声が寄せられている。フランス人ジャーナリストで、自らも黒帯を持つアンソニー・ディアオ氏は「ヒフミとウタは兄妹であり、4年間で3回目の同日ダブル金メダルを達成した。2018年と2022年の世界選手権、それと2021年のオリンピックだ」。

 同じ柔道家からは、女子63キロ級でルクセンブルク出身のテイラー・キングが「レジェンドだ」と、二人を祝福した。他に海外ファンからも「素敵な写真だ」「ウタとヒフミは、スーパーヒーローのような存在だ」「二人とも最高」と称賛の声が後を絶たない。

 兄の一二三は現地時間10日に、自身の公式ツイッターを更新。「東京オリンピックに続き、世界選手権2度目の兄妹同日優勝する事が出来ました。強い気持ちを持ってお互いを信じて戦い抜いたからこそ兄妹で優勝出来たと思います。これから先も2人で刺激し合い成長していきたいと思います!沢山の応援本当にありがとうございました!」と感謝を述べている。 

 日本が誇る史上最強の柔道兄妹。固い絆で結ばれた兄妹は、2年後のパリ・オリンピックまで、二人三脚で歩み続けていくだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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