フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ開幕戦、アメリカ大会の女子フリーが現地時間10月23日に行なわれ、日本の坂本花織が優勝した。海外開催のGPシリーズでは、今回が8度目の挑戦で初優勝だった。
世界女王として臨む今シーズン。否が応でもプレッシャーのかかるなか、ショート首位で終えた坂本はフリーを最終滑走で迎える。今季から新たに振り付けを担当する、マリー=フランス・デュブレイユ氏とタッグを組み、同氏と練り上げた『Elastic Heart』にのって、世界女王は華麗に舞った。
前半3つのジャンプを完璧に降りると、後半キーになる3回転フリップ+3回転トウループの連続ジャンプを決め、ここまでほぼノーミスの演技。続くダブルアクセル+3回転トウループの2つ目のジャンプが4分の1回転不足になってしまったものの、最後まで安定感が際立った。
また、今シーズンのルール変更によりレベル獲得が難しくなったスピンでは、3つ全て最高評価のレベル4を獲得。坂本自身が"女性らしさ"を追求したプログラムを柔らかな表現力で滑り切った。演技後は頭を抱え少し悔しい表情を見せたが、スタンドは大きな歓声と拍手で坂本を称えた。
世界女王の貫録を見せつける演技で得点はフリー145.89、ショートとの合計は217.61点。終わってみれば、2位のイザボー・レビト(アメリカ)に10.95点差をつける完勝劇だった。
坂本の見事な演技に、国際スケート連盟(ISU)は公式ツイッターを更新。「なんという演技!カオリ・サカモトがパワフルなフリースケーティングを披露し、スケートアメリカ2022で金メダルを獲得しました!」と世界女王の滑りを称えた。
他にも、カナダの専門ニュースチャンネル『CBCニュースネットワーク』のレイチェル・ビショップ記者は「カオリ・サカモトは他の女子スケーターのような大技(トリプルアクセルや4回転ジャンプ)を持っていないにも関わらず、北京で銅メダルのパフォーマンスは素晴らしかった。彼女は優雅さと表現力に基づいてポイントを獲得します。美しいスケーターで、彼女がスケートアメリカで成功するのを見るのは本当に嬉しい」と坂本を大絶賛している。
世界女王として、見事な好スタートを切った坂本。次戦は11月18日からのGPシリーズ第5戦NHK杯(札幌・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)を予定している。今度は日本のファンの前で、より洗練されたプログラムを披露してくれるのか。世界女王の活躍に、今後も期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
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世界女王として臨む今シーズン。否が応でもプレッシャーのかかるなか、ショート首位で終えた坂本はフリーを最終滑走で迎える。今季から新たに振り付けを担当する、マリー=フランス・デュブレイユ氏とタッグを組み、同氏と練り上げた『Elastic Heart』にのって、世界女王は華麗に舞った。
前半3つのジャンプを完璧に降りると、後半キーになる3回転フリップ+3回転トウループの連続ジャンプを決め、ここまでほぼノーミスの演技。続くダブルアクセル+3回転トウループの2つ目のジャンプが4分の1回転不足になってしまったものの、最後まで安定感が際立った。
また、今シーズンのルール変更によりレベル獲得が難しくなったスピンでは、3つ全て最高評価のレベル4を獲得。坂本自身が"女性らしさ"を追求したプログラムを柔らかな表現力で滑り切った。演技後は頭を抱え少し悔しい表情を見せたが、スタンドは大きな歓声と拍手で坂本を称えた。
世界女王の貫録を見せつける演技で得点はフリー145.89、ショートとの合計は217.61点。終わってみれば、2位のイザボー・レビト(アメリカ)に10.95点差をつける完勝劇だった。
坂本の見事な演技に、国際スケート連盟(ISU)は公式ツイッターを更新。「なんという演技!カオリ・サカモトがパワフルなフリースケーティングを披露し、スケートアメリカ2022で金メダルを獲得しました!」と世界女王の滑りを称えた。
他にも、カナダの専門ニュースチャンネル『CBCニュースネットワーク』のレイチェル・ビショップ記者は「カオリ・サカモトは他の女子スケーターのような大技(トリプルアクセルや4回転ジャンプ)を持っていないにも関わらず、北京で銅メダルのパフォーマンスは素晴らしかった。彼女は優雅さと表現力に基づいてポイントを獲得します。美しいスケーターで、彼女がスケートアメリカで成功するのを見るのは本当に嬉しい」と坂本を大絶賛している。
世界女王として、見事な好スタートを切った坂本。次戦は11月18日からのGPシリーズ第5戦NHK杯(札幌・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)を予定している。今度は日本のファンの前で、より洗練されたプログラムを披露してくれるのか。世界女王の活躍に、今後も期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
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