世界が注目した舞台での波乱の展開が物議を醸している。
事の発端は、現地時間11月13日にドバイで開催されたフロイド・メイウェザー(米国)と人気YouTuberデジ・オラトゥンジ(英国)のカードが組まれた格闘技イベント「GLOBAL TITANS」のアンダーカードにあった。
【動画】物議を醸した女子ボクシングでの反則行為! ダウン後の追撃で波紋を広げたシーン
日本から皇司も参戦して日本でも小さくない注目を集めた同イベントの第2試合目に登場した元WBC、IBF世界女子世界ライト級女王で、WBCシルバー女子スーパーフェザー級女王でもあるデルフィーヌ・ペルスーン(ベルギー)は、イクラム・ケルワット(ドイツ)との初防衛戦に臨んでいた。
米ボクシング老舗誌『The Ring』が厳選する女子のパウンド・フォー・パウンドの上位に食い込む実力派の女王に熱視線が向けられた一戦は予期せぬ決着を見た。
開始1分が過ぎようかというところだった。ペルスーンがワンツーからの強烈な一打をテンプルに当て込むと、これをもろに食らったケルワットは力なくダウン。しかし、アドレナリンが出ていたのか、37歳のベテラン女王は四つん這いになってリングに沈む相手に、追撃のパンチを2発も浴びせたのだ。
気力を振り絞って立ち上がろうとしたケルワットだったが、予期せぬ攻撃のダメージは深く、小刻みに身体を震わせながら再びダウン。すでにカウントを開始していたレフェリーもたまらず試合終了を呼びかけた。
試合直後はペルスーンの防衛判定が下された。だが、間もなくしてケルワット陣営が相手の反則攻撃を主張すると、これをコミッショナーが認定。試合はノーコンテストとなったのである。
母国メディア『Nieuwsblad』から「1万8000人の観客の前での不正だ。彼女は自らの首を自らの手で締めることになった」と批判されてしまったペルスーン。だが、当人はそうした周囲の反響を意に介してはいない。試合後、オランダ・メディア『Sporza』などの取材で、「試合を見直してはいないけど、私のパンチは正当に当たっていた」と怒りの主張を展開した。
「審判が介入してこなかったから、私は止めるまで打ち続けた。そしたら試合がノーコンテストになった。試合後に長い間、コミッショナーの判定を待っていた時に『結果はフェアじゃなくなる』と感じていた。残念だけど、それがボクシングというスポーツ。不公平だよね。
偉大なボクシングには言いたいことはたくさんある。コミッションが私に不公平な判定を下していると感じるし、実際にそういうことがあってもおかしくはないとは思う。だけど、もう慣れた。今回のノーコンテストは間違った結果だとは思うけどね」
自身の正当性を主張したペルスーン。はたして、後味の悪さだけが残ったこの防衛戦が再び組まれる日はあるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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事の発端は、現地時間11月13日にドバイで開催されたフロイド・メイウェザー(米国)と人気YouTuberデジ・オラトゥンジ(英国)のカードが組まれた格闘技イベント「GLOBAL TITANS」のアンダーカードにあった。
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日本から皇司も参戦して日本でも小さくない注目を集めた同イベントの第2試合目に登場した元WBC、IBF世界女子世界ライト級女王で、WBCシルバー女子スーパーフェザー級女王でもあるデルフィーヌ・ペルスーン(ベルギー)は、イクラム・ケルワット(ドイツ)との初防衛戦に臨んでいた。
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開始1分が過ぎようかというところだった。ペルスーンがワンツーからの強烈な一打をテンプルに当て込むと、これをもろに食らったケルワットは力なくダウン。しかし、アドレナリンが出ていたのか、37歳のベテラン女王は四つん這いになってリングに沈む相手に、追撃のパンチを2発も浴びせたのだ。
気力を振り絞って立ち上がろうとしたケルワットだったが、予期せぬ攻撃のダメージは深く、小刻みに身体を震わせながら再びダウン。すでにカウントを開始していたレフェリーもたまらず試合終了を呼びかけた。
試合直後はペルスーンの防衛判定が下された。だが、間もなくしてケルワット陣営が相手の反則攻撃を主張すると、これをコミッショナーが認定。試合はノーコンテストとなったのである。
母国メディア『Nieuwsblad』から「1万8000人の観客の前での不正だ。彼女は自らの首を自らの手で締めることになった」と批判されてしまったペルスーン。だが、当人はそうした周囲の反響を意に介してはいない。試合後、オランダ・メディア『Sporza』などの取材で、「試合を見直してはいないけど、私のパンチは正当に当たっていた」と怒りの主張を展開した。
「審判が介入してこなかったから、私は止めるまで打ち続けた。そしたら試合がノーコンテストになった。試合後に長い間、コミッショナーの判定を待っていた時に『結果はフェアじゃなくなる』と感じていた。残念だけど、それがボクシングというスポーツ。不公平だよね。
偉大なボクシングには言いたいことはたくさんある。コミッションが私に不公平な判定を下していると感じるし、実際にそういうことがあってもおかしくはないとは思う。だけど、もう慣れた。今回のノーコンテストは間違った結果だとは思うけどね」
自身の正当性を主張したペルスーン。はたして、後味の悪さだけが残ったこの防衛戦が再び組まれる日はあるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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