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「トリプルアクセルと4回転ジャンプ入れる」全日本ジュニア2連覇を狙う島田麻央が明言!1.4差に4人がひしめく大混戦を制すのは!?

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2022.11.27

全日本ジュニアSPを終え、島田(左上)が1位。2位に千葉(右上)、3位に柴山(左下)、4位に中井(右下)と続く。上位4人の得点差は僅差だ。写真:滝川敏之

全日本ジュニアSPを終え、島田(左上)が1位。2位に千葉(右上)、3位に柴山(左下)、4位に中井(右下)と続く。上位4人の得点差は僅差だ。写真:滝川敏之

 フィギュアスケートの全日本ジュニア選手権が26日、茨城県ひたちなか市の山新スイミングアリーナで開催された。

 女子ショートでは14歳の島田麻央が66.52点で首位に立ち、大会連覇へ好発進を切り、2位に千葉百音(17)、3位に柴山歩(14)、4位に中井亜美(14)が続いた。1位から4位まで、わずか1.4点差という大接戦だ。
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 近年の全日本ジュニアでは、稀に見る大激戦と言えるのではないだろうか。まず、黄色い衣装に身を包んだ去年の全日本女王である島田が登場。会場からは、大きな拍手が送られた。

「ショートはジャンプが3つしかないので一つもミスができない緊張感がある」と島田は話す。映画『ライオンキング』の曲にのってスタートを切ると、3回転ループ、ダブルアクセル、3回転ルッツ+3回転トウループの3つのジャンプ全てを完璧に降りた。回転の切れ味も鋭く、スピンは軸がブレず姿勢もひと際美しく光った。得点は66.52点で堂々のトップに立った。

 ところが島田は、「ステップでつまずいてしまった。ノーミスを目指していたので悔しい」と唇を噛み、悔しさをにじませた。「優勝して去年の点数を上回りたい」と意気込む14歳の女王は今日のフリーで、「トリプルアクセルと4回転ジャンプ、それぞれ1個ずつに挑戦して他のジャンプはミスのないようにしたい」と伝家の宝刀で勝負することを改めて明言した。

 島田に迫ったのは、17歳の千葉百音。今季は初めてジュニアグランプリ(GP)シリーズに参戦すると、第5戦のポーランド大会でいきなり2位。国際舞台で十分通用する力を示した。

 26日のショートではジャンプを全て着氷したが、「自分の中では気に入るものはなかった。得意分野であるスケーティングで点数を稼げて良かった」と反省を口にした。具体的には、「ステップが練習通り、ノビノビ踏めた。他のスケーティングが安定していたので、そこが点数につながったと思う」と冷静に自己分析。本人が言うようにスピン、ステップは最高評価のレベル4を獲得している。

 フリーに向けては、「緊張しない大会は今まで一度もない。何回やっても大会というのは緊張する」と語る千葉。それでも初の頂点へ、「乗り越えられるのは気合いしか見つからない。緊張に打ち勝とうと努力します」と運命のフリーを見据えた。
 
 3位の柴山、4位の中井も十分に逆転を狙える位置にいる。

 演技後に小さくガッツポーズした柴山は開口一番、「ジュニアGPの(第6戦)ポーランド大会で最初のジャンプ(3回転ルッツ+3回転トウループ)が失敗してしまったのが自分のなかで残っていて、失敗する恐怖があった。それが払拭できて良かった」と安堵した。

「フリーのトゥーランドットは、自分のなかでお気に入りのプログラム。いい演技だったという気持ちで終えたい」と意気込む。2006年荒川静香がトリノオリンピックで金メダルに輝いた名プログラムで女王の座を狙う。

 中井もショートでジャンプミスはなく、3つとも全て揃えた。中井は明るい表情で、「名前がコールされて(応援)バナーを振ってくれる人もいて嬉しかった。頑張ろうと思えた自分のなかでも、いい演技につながった」と久々の有観客の雰囲気に笑みがこぼれた。

 勝負のフリーには、「トリプルアクセルを降りること。後半のジャンプでもミスのないように集中すること。いい演技で表彰台に乗ることが目標です」とジュニアGPシリーズ初優勝の原動力になった最大の武器トリプルアクセルを構成に組み込み、逆転の表彰台を視野に入れる。

 大混戦のなか始まる運命の女子フリー。去年の女王が再び載冠となるのか。それともニューヒロインが誕生するのか。ハイレベルな争いを繰り広げる今季のジュニア女王候補たちの氷上バトルは、いよいよクライマックスを迎える。

取材・文●湯川 泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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