専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
その他

ヒジャブ未着用のイラン女子クライマーが家族の家を破壊される。謝罪声明も反政府支持と解釈か

THE DIGEST編集部

2022.12.05

10月のアジア選手権では、「ヒジャブ」を被らずに出場したレカビ。(C)Getty Images

10月のアジア選手権では、「ヒジャブ」を被らずに出場したレカビ。(C)Getty Images

 髪を出して競技したイラン女子クライマーの身に何かが起きているようだ。

 10月10~16日に韓国・ソウルで開催されたスポーツクライミングの『アジア選手権』で、イラン女子代表のエルナズ・レカビがスカーフで髪を隠さずに競技した。イランでは女性に「ヒジャブ」(髪を隠す布)の着用が義務付けられており、彼女は国内で定められている規則を破る形になった。

 国際大会で髪をさらけ出した彼女は、数週間前からイランで起きていた反政府グループによる抗議を支持するとみられ、ポニーテール姿で壁をよじ登る姿は大きな話題を集めた。ドレスコードを守らなかった彼女に政府は「謝罪の声明を出さないと、全財産を巻き上げると脅迫していた」と英放送局『BBC』が報じている。
【動画】まさかのポニーテール!「ヒジャブ」を巻かずに競技したレカビをチェック

 それゆえか彼女は「みんなを心配させてしまった。タイミングが悪く、壁を登るコールがかかったため、ヒジャブを被れなかった」と後日説明。そして帰国翌日の22日には、「イラン国民の皆さん、地球上で最も品行が正しい方々、アスリート、アスリートではない方、そして国際社会で支えてくれる全ての人々に限りなく感謝しています」と自身のSNSに綴り出し、こう謝罪した。
 
「今日まで私が得てきたものは、みなさんの思いやりによるものであり、もし皆さんがついてきてくれなければ、未来は様々な障害があった。空港で私を迎えてくれた方に心から感謝します」

 その後、彼女の消息は不明ではあるものの、現地12月1日に英放送局『BBC』のパーハム・ゴバディ記者が「先月、イラン警察がエルナズ・レカビの兄弟の家を取り壊していたことが分かった」と報じて動画を公開すると、世界中のファンは絶句した。

 動画内では彼女が獲得したメダルのコレクションとともにがれきが映し出されており、強制的に撤去されたとの見方がされている。だが、同動画の撮影時期は不明だけに、因果関係ははっきりしていない。

 いまだ彼女の安否が分からない一件。イラン代表として名を馳せる彼女が再び、元気に壁を登る姿が見れることを祈りたい。

構成●THE DIGEST編集部

【関連画像】「フランス人形みたい」本田紗来が披露したガーリーな“三つ編みツインテール”姿はこちら!

【関連画像】「なんか、色っぽい」本田望結が披露した“前髪あり→なし”のスタイルはこちら!

【関連画像】「スーパーモデル級!」迫田さおりが披露した“女子力高め”なスカート姿はこちら!
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    7月10日(木)発売!

    定価:800円 (税込)
  • world_soccer_digest

    7月17日(木)発売

    定価:890円 (税込)
  • smash

    7/18(金)発売!

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    6月27日(金)発売!

    定価:1100円 (税込)
  • slugger

    5月23日(金)発売!

    定価:1100円 (税込)