オリンピックのマラソンは、テロ対策を含めると最高難度の警備である。
だが、東京が積み上げた警備態勢はいったん無に帰することになった。
東京オリンピックのマラソン・競歩が、東京から札幌への移転となった。その警備は、東京都の警視庁から北海道警に任されることになる。警察の縄張り意識が非常に強いこともあり、基本的には、警視庁の警察官が北海道に派遣されることはなく、北海道県警の職員がすべてを行なうことになるだろう。
警視庁は、東京オリンピックでのマラソン警備に向けて今までさまざまな準備をしてきたが、新たに北海道警がオリンピックのマラソン警備態勢をつくり直すことになる。しかし、警視庁が、2013年9月の東京オリンピック開催決定以降、数年に渡って積み上げてきたマラソン警備のノウハウ、現場指揮官の育成を、北海道警が準備の時間もない中、対応できるものだろうか?
現場の警察官は、圧倒的な準備期間不足に直面しているのではないか?
もちろん、北海道警はマラソンの警備未経験ではない。北海道では毎年、北海道マラソンが開催されており、その警備を問題なく行なってきている。マラソンの通常警備に関しては十分な経験を積んでいるが、問題は、警備する対象が、世界が注目するオリンピックのマラソンであることだ。
オリンピックという世界のイベントでは、警備は通常警備ではなく、テロ対策を含めた警備が必要になる。警視庁の警察官は、頭の片隅に常に「テロ」を意識した警備を行なっていて、テロ対策慣れしている。警視庁は、爆弾テロ、国際テロリスト絡みの事件、オウム真理教関連の事件など、長年テロとの戦いを積み重ね、テロ対策に精通している職員が多数在籍している。が、地方の警察は普段からテロ対策訓練などは行なっていない。
そもそも、マラソンにおけるテロ対策は非常に難しい。基本的にスポーツの試合は、スタジアムや体育館で行なわれるため警備はしやすい面がある。入口で厳重にチェックができ、部外者を立ち入らせないようにすることができるからだ。だが、マラソンは、コースの沿道に、どんな人でも簡単に近付くことができる。もし、テロリストがその気にさえなれば、何でもできてしまうのがマラソンのコースなのだ。
だが、東京が積み上げた警備態勢はいったん無に帰することになった。
東京オリンピックのマラソン・競歩が、東京から札幌への移転となった。その警備は、東京都の警視庁から北海道警に任されることになる。警察の縄張り意識が非常に強いこともあり、基本的には、警視庁の警察官が北海道に派遣されることはなく、北海道県警の職員がすべてを行なうことになるだろう。
警視庁は、東京オリンピックでのマラソン警備に向けて今までさまざまな準備をしてきたが、新たに北海道警がオリンピックのマラソン警備態勢をつくり直すことになる。しかし、警視庁が、2013年9月の東京オリンピック開催決定以降、数年に渡って積み上げてきたマラソン警備のノウハウ、現場指揮官の育成を、北海道警が準備の時間もない中、対応できるものだろうか?
現場の警察官は、圧倒的な準備期間不足に直面しているのではないか?
もちろん、北海道警はマラソンの警備未経験ではない。北海道では毎年、北海道マラソンが開催されており、その警備を問題なく行なってきている。マラソンの通常警備に関しては十分な経験を積んでいるが、問題は、警備する対象が、世界が注目するオリンピックのマラソンであることだ。
オリンピックという世界のイベントでは、警備は通常警備ではなく、テロ対策を含めた警備が必要になる。警視庁の警察官は、頭の片隅に常に「テロ」を意識した警備を行なっていて、テロ対策慣れしている。警視庁は、爆弾テロ、国際テロリスト絡みの事件、オウム真理教関連の事件など、長年テロとの戦いを積み重ね、テロ対策に精通している職員が多数在籍している。が、地方の警察は普段からテロ対策訓練などは行なっていない。
そもそも、マラソンにおけるテロ対策は非常に難しい。基本的にスポーツの試合は、スタジアムや体育館で行なわれるため警備はしやすい面がある。入口で厳重にチェックができ、部外者を立ち入らせないようにすることができるからだ。だが、マラソンは、コースの沿道に、どんな人でも簡単に近付くことができる。もし、テロリストがその気にさえなれば、何でもできてしまうのがマラソンのコースなのだ。