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格闘技・プロレス

「イノウエは絶対的なんかじゃない!」井上尚弥へテテがまたも挑戦状。「望むならどこでもやる」と闘志を燃やす

THE DIGEST編集部

2019.11.29

ドネアとの歴史的なファイトを含め、WBSSで圧倒的な存在感を放った井上へ挑戦状が叩きつけられた。 (C) Getty Images

ドネアとの歴史的なファイトを含め、WBSSで圧倒的な存在感を放った井上へ挑戦状が叩きつけられた。 (C) Getty Images

 WBAスーパー&IBF王者となった井上尚弥の次なる相手は、一体誰になるのか――。

 11月7日にワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のバンタム決勝でノニト・ドネア(フィリピン)を破り頂点に立ってからおよそ1か月。日増しに関心が高まっているのは、井上の次戦での対戦相手だ。

 候補者はいる。先日、WBC世界バンタム級タイトルマッチの計量で、体重超過を犯して失格となったルイス・ネリ(メキシコ)をはじめ、元五輪連覇王者のギジェルモ・リゴンドー(キューバ)やWBC統一王者のノルディ・ウーバーリ(フランス)などが、すでに井上との対戦要求を公言している。

 そのなかでドネア戦の前から井上と拳を交わせることを熱望していたのが、WBO王者のゾラニ・テテ(南アフリカ)だ。
 今月30日にイギリスのバーミンガムでWBO暫定王者ジョン・リエル・カシメロ(フィリピン)との統一戦に挑むテテ。だが、世界屈指のハードパンチャーは、すでにモンスターとの対峙にご執心といった様子だ。米老舗ボクシング誌『The Ring』の取材で、次のように答えている。

「まずはカシメロを倒す。だが、その次はイノウエだ。彼は絶対的なんかじゃない。もしも、彼が望むならどこででも戦う。おそらくアメリカだろうけどね」

 そもそも、テテはWBSSの準決勝でドネアと対戦予定だったが、試合3日前に肩の故障で欠場を余儀なくされていた。それだけに“モンスター”へ馳せる想いは強いのだ。南アフリカ人王者のマネージャーを務めているムランデリ・テンジンフィネ氏は、次のように当時の舞台裏を明かしている。

「私がテテに棄権するように告げたんだ。だが、あの月曜の夜、テテはヒステリックになり、号泣していた」

 同誌の記事内で、井上とドネアの対戦を「偉大なる2人のボクサーによる最高の勝負だった」とも称えたテテ。カシメロ戦に向けての英老舗ブックメーカー『William hill』の発表しているオッズでは、「1.36倍」と圧倒的な数字が付いているが、果たして、どのような決着を見ることになるか。テテ対カシメロ戦の行方は、井上の動向にも影響を及ぼすかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部
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