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格闘技・プロレス

「まさにモンスターだった」2022年井上尚弥の快進撃を米専門メディアが『ファイター・オブ・ザ・イヤー』に選出。その要因とは?

THE DIGEST編集部

2022.12.31

バトラー(右)をTKOで沈めた井上(左)は史上9人目の4団体統一を達成。来年はスーパーバンタム級への転向を表明している。(C) AP/アフロ

バトラー(右)をTKOで沈めた井上(左)は史上9人目の4団体統一を達成。来年はスーパーバンタム級への転向を表明している。(C) AP/アフロ

 今年も多くの話題で盛り上がったボクシング界だが、そのなかでひと際大きな存在感を放っているのが、去る12月13日に世界バンタム級の完全統一を果たした井上尚弥(大橋)だ。

 現地時間12月29日、米専門メディア『BoxingInsider.com』は、「2022年のファイター・オブ・ザ・イヤー」と銘打った独自の賞に井上を選出。「ありきたりな言い方に聞こえるかもしれないが、“モンスター”の異名を持つイノウエは22年、まさにモンスター的な活躍だった」といい、そのパフォーマンスが改めて脚光を浴びている。
【動画】ドネア&バトラーを沈めた”モンスター” 井上尚弥のKOシーンをチェック

 今年6月に行なわれたノニト・ドネア(フィリピン)との再戦を2回TKOで制し、WBC王座を奪取すると、12月にはWBO王者のポール・バトラー(英国)を11回TKOで撃破してみせた井上。これで日本人、アジア人として初、史上9人目の4団体統一を成し遂げ、試合後には、「スーパーバンタム級への転向を考えています」と力強く宣言した。
 
 勢いが止まらない井上について記事内で、「優れたパンチャーであるだけでなく、その場に適応できるファイターだ」と絶賛。なかでも、終始ガードを固めるバトラーに長期戦を強いられたものの、最終的に仕留めきった先日の試合内容に関しては、「ここぞというときに仕留めた」と振り返り、その柔軟な戦いぶりを高く評価している。

 また同メディアは、 WBAライトヘビー級王者ドミトリー・ビボル(ロシア)の存在にも言及。5月にサウル・アルバレス、11月にヒルベルト・ラミレス(ともにメキシコ)を倒した活躍を踏まえ、「とんでもない年だったのは間違いない」としながらも、「まだイノウエのように完全統一を果たし、支配することはできていない」と指摘した。

 まだまだ新しい挑戦を止めない井上。来年以降もまた、刺激的なファイトで我々を魅了してくれるに違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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