さまざまな娯楽が提供されたボクシング界も、間もなく激動の1年が終わろうとしている。各国メディアでも1年を振り返る企画が掲載されているなかで、小さくない注目を集めているのが、去る12月13日に世界バンタム級の完全統一を果たした井上尚弥(大橋)だ。
【動画】強烈な打撃音に米メディア衝撃!井上尚弥のKOシーンをチェック
今年の“モンスター”は大いに躍進した。6月7日に実現した“宿敵”ノニト・ドネア(フィリピン)との再戦で2回TKOという完勝を収めると、米老舗誌『The Ring』のパウンド・フォー・パウンド(全17階級あるボクサーの実力を比較し、体重差がなかった場合の最強選手をランキング化したもの)で日本人史上初となる1位に選出。そして今月13日にはポール・バトラー(英国)を撃破し、アジア人史上初の階級完全統一を果たした。この試合は相手が守戦を選択した影響はあったが、一方的に攻め続ける圧巻の内容であった。
名実ともに世界屈指のハードパンチャーとなった29歳の日本人に対する評価は高まる一方である。英スポーツ専門ラジオ局『talk SPORT』は「2022年のベスト&ワースト」と銘打った企画の中で、タイソン・フューリー(英国)、アレクサンドル・ウシク(ウクライナ)、ドミトリー・ビボル(ロシア)とともに井上を「ベストファイター」として選出した。
年間のワーストファイターにはカネロことサウル・アルバレス(メキシコ)やアンソニー・ジョシュア(米国)が選ばれており、その点からも井上に対する評価の高さが窺い知れる。なお、『talk SPORT』は「ベスト」として日本が世界に誇る“怪物”をチョイスした理由を次のように説いている。
「ポール・バトラーを11ラウンドでKOし、日本の“モンスター”は118ポンド級(バンタム級)で完全統一を果たした。だが、イノウエの高貴な地位を確実なものとしたのは、その前の試合だった。6月に行なわれたノニト・ドネアとの再戦で、彼は世界を驚かせる壊滅的な打撃を見せた。このダメージを受けた偉大なフィリピン人は5分足らずで粉砕され、イノウエのボクシングをパウンド・フォー・パウンド首位としての地位に押し上げた」
バトラー戦後には来年からのスーパーバンタム級への挑戦を明言した井上。「強いやつとやりたい」と意気込む29歳の快進撃は、2023年もエキサイティングなものとなりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】「イノウエが世界最高とは思わない」“敵なし”の井上尚弥にSバンタム級王者フルトンが挑発!「パワーを奪ったら何が残る?」
【関連記事】「『じゃあ受けてみろ』って言いたくなる」井上尚弥戦での“亀戦法”への批判にバトラー陣営から反論!「イノウエの打撃は銃声だ」
【関連記事】非難が相次いだ“亀戦法”も「あれ以外になかった」。井上尚弥に屈したバトラーに米記者は同情「強打を受けないように逃げ回った」
【動画】強烈な打撃音に米メディア衝撃!井上尚弥のKOシーンをチェック
今年の“モンスター”は大いに躍進した。6月7日に実現した“宿敵”ノニト・ドネア(フィリピン)との再戦で2回TKOという完勝を収めると、米老舗誌『The Ring』のパウンド・フォー・パウンド(全17階級あるボクサーの実力を比較し、体重差がなかった場合の最強選手をランキング化したもの)で日本人史上初となる1位に選出。そして今月13日にはポール・バトラー(英国)を撃破し、アジア人史上初の階級完全統一を果たした。この試合は相手が守戦を選択した影響はあったが、一方的に攻め続ける圧巻の内容であった。
名実ともに世界屈指のハードパンチャーとなった29歳の日本人に対する評価は高まる一方である。英スポーツ専門ラジオ局『talk SPORT』は「2022年のベスト&ワースト」と銘打った企画の中で、タイソン・フューリー(英国)、アレクサンドル・ウシク(ウクライナ)、ドミトリー・ビボル(ロシア)とともに井上を「ベストファイター」として選出した。
年間のワーストファイターにはカネロことサウル・アルバレス(メキシコ)やアンソニー・ジョシュア(米国)が選ばれており、その点からも井上に対する評価の高さが窺い知れる。なお、『talk SPORT』は「ベスト」として日本が世界に誇る“怪物”をチョイスした理由を次のように説いている。
「ポール・バトラーを11ラウンドでKOし、日本の“モンスター”は118ポンド級(バンタム級)で完全統一を果たした。だが、イノウエの高貴な地位を確実なものとしたのは、その前の試合だった。6月に行なわれたノニト・ドネアとの再戦で、彼は世界を驚かせる壊滅的な打撃を見せた。このダメージを受けた偉大なフィリピン人は5分足らずで粉砕され、イノウエのボクシングをパウンド・フォー・パウンド首位としての地位に押し上げた」
バトラー戦後には来年からのスーパーバンタム級への挑戦を明言した井上。「強いやつとやりたい」と意気込む29歳の快進撃は、2023年もエキサイティングなものとなりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】「イノウエが世界最高とは思わない」“敵なし”の井上尚弥にSバンタム級王者フルトンが挑発!「パワーを奪ったら何が残る?」
【関連記事】「『じゃあ受けてみろ』って言いたくなる」井上尚弥戦での“亀戦法”への批判にバトラー陣営から反論!「イノウエの打撃は銃声だ」
【関連記事】非難が相次いだ“亀戦法”も「あれ以外になかった」。井上尚弥に屈したバトラーに米記者は同情「強打を受けないように逃げ回った」
関連記事
- 「異例の激突」フルトン戦は井上尚弥をさらなる高みに昇華させる!? 米メディアが期待をする理由「より偉大になれるかという試合を」
- 「イノウエは本当に凄かった」完敗のドネア、KO勝利の井上尚弥を大絶賛!「彼はやっぱり最高だ」【2022名場面・珍場面】
- 「『じゃあ受けてみろ』って言いたくなる」井上尚弥戦での“亀戦法”への批判にバトラー陣営から反論!「イノウエの打撃は銃声だ」
- 「まだイノウエのレベルではない」無効試合から一転KO勝ちのカシメロ、“次なる照準”は?「陣営はネリとの対戦を模索」と母国報道
- 「この男には誰も勝てない」米ボクシング界の“重鎮”が井上尚弥のSバンタム級挑戦に太鼓判!「脳震盪を起こすパンチの持ち主だ」