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格闘技・プロレス

「比類なき存在だ」井上尚弥の強さに熱視線! 米記者が“2023年で見るべき戦士”にピックアップ「倒せる者はまずいない」

THE DIGEST編集部

2022.12.31

バトラーを圧倒して22年を締めくくった井上。その図抜けた存在感には米記者も脱帽する。(C) AP/アフロ

バトラーを圧倒して22年を締めくくった井上。その図抜けた存在感には米記者も脱帽する。(C) AP/アフロ

 リング内外であらゆる娯楽が提供されたボクシング界は、激闘の1年を終えようとしている。今年も各国のファイターたちが名勝負を演じたわけだが、自らの名声を高めた一人が、世界バンタム級の完全統一を果たした井上尚弥(大橋)だろう。

 6月7日に実現した“宿敵”ノニト・ドネア(フィリピン)との再戦で2回TKOと圧勝した“モンスター”は、米老舗誌『The Ring』のパウンド・フォー・パウンド(全17階級あるボクサーの実力を比較し、体重差がなかった場合の最強選手をランキング化したもの)で日本人史上初となる1位に選出された。

 文字通り世界一となった29歳の日本人は、今月13日にはポール・バトラー(英国)を撃破。一方的に攻め続ける圧巻の内容でアジア人史上初の階級完全統一を果たした。

 すでにスーパーバンタム級への階級上げを明言している井上。スティーブン・フルトン(米国)やムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)といった猛者たちとの激闘が予想されるなかで、敵なしの強さを誇るカリスマの新たな1年には、早くも期待値が高まっている。

 米スポーツ専門局『ESPN』は「2023年に見るべきボクサーたちと、その理由」と銘打った記事を掲載。そのなかで米ベテランボクシングライターであるマイク・コッピンジャー氏は、カネロことサウル・アルバレス(メキシコ)やアレクサンドル・ウシク(ウクライナ)らとともに、井上をピックアップし、「彼はプロキャリア24戦を通じて比類なき存在であると証明している」と断言。そして次のように期待を寄せた。
 
「今の彼を倒せる者はまずいないだろう。次なるスーパーバンタム級には、スティーブン・フルトンとムロジョン・アフマダリエフという2人の統一王者がいるが、イノウエは二人に対しても勝つ可能性が高い」

 また、同記者はスーパーバンタム級での戦いを予想。ブランドン・フィゲロア(米国)との再戦のためにフェザーへの階級上げが予想されるフルトンについては「イノウエと戦わないかもしれない」と断言。そのうえで「2023年のどこかでアフマダリエフが持つ2本のベルトにイノウエが挑む可能性は十分にある」と強調し、あらためてスーパーバンタム級での快進撃を予想した。

「アフマダリエフとなら、イノウエはキャリアハイのギャランティーを手にする可能性も高く、それに見合った大舞台が提供されるだろう。いずれにしても、誰と戦おうと、イノウエの勢いが止まるとは思えない」

 22年も負け知らずで突き進んだ“モンスター”。「強い奴とやりたい」と意気込んでもいる井上はどこまで勝ち続けるのか。その一挙手一投足から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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