１月２、３日、「第99回箱根駅伝」が行なわれ、駒澤大が２年ぶり８回目の総合優勝を果たし、史上５校目となる「大学三大駅伝３冠」の快挙を達成した。

　２日の往路は熾烈な攻防を繰り広げた。２区の大エース田澤廉（４年）が先頭に立つも、ラストスパートで中央大の吉居大和（３年）に交わされ３秒差の２位で襷リレー。３区で中央大に差を開かれた駒澤大だが、４区の鈴木芽吹（３年）が中央大の背中をとらえると、青学大と競る形で５区へと繋いだ。そして山川拓馬（１年）が安定したリズムで芦ノ湖へ駆け抜け、往路優勝。

　３日の復路は、ルーキーの伊藤蒼唯が６区で区間賞を獲得するとチームは流れに乗った。７区の安原太陽（３年）が区間５位、８区の赤星雄斗（３年）が区間４位、山野力（４年）が９区で区間３位、10区の青柿響（３年）が区間２位といずれも区間１桁の快走。２位の中央大とは１分42秒差をつける圧倒的なレースを見せた。
  　そんな駒澤大は、早くも来季の駅伝で「３冠」を掲げている。この１年間故障に苦しむも４区で先頭に押し上げた鈴木芽吹（３年）は、「自分たちの学年でも『３冠したい』という話を学年ミーティングでしている」と大会後に明かし、「そのためのステップとして、絶対に３冠したいという想いはあった。まずひとつ目標を達成できたなと思っています」と喜びを語った。

　７区の安原太陽も「『僕たちの代でも３冠をする』と目標にしています。三冠は非常に難しいことなので、そう簡単には出来ないのですが、やっぱり今年の４年生の背中を追って自分たちの代でも３冠をしにいきます」と力を込めた。

　令和になって４回中２度箱根駅伝を制した駒澤大。指揮を執る大八木弘明監督は「“平成の常勝軍団”と言われましたが、令和に入っても駒澤大学がいい形で勝ってきていますので、この力をまた続けていきたい」と誓い、「いい選手が残っているので、来年も優勝できるチームだと思ってます。常勝軍団にしたい」と口にしていた。

構成●THE DIGEST編集部

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