古豪が復活の狼煙を挙げた。
第99回箱根駅伝の復路が1月3日に行なわれ、往路を制した駒澤大学が一度もトップを譲らず、10時間47分11秒で2年ぶり8度目の総合優勝を果たし、10月の出雲駅伝と11月の全日本大学駅伝に続く学生駅伝三冠を達成した。三冠は2017年の青山学院大学以来、史上5校目の快挙。総合2位には中央大学が入った。
【動画】激闘の箱根駅伝・往路を振り返った"山の神"神野大地はこちら
復路は神奈川県・箱根の芦ノ湖から始まり、東京・大手町までの109.6キロの5区間で争われた。2日の往路を優勝した駒澤大が午前8時にスタートし、2位の中央大が30秒後に続いた。
中央大は6区の若林陽大(4年)が区間2位の58分39秒の好タイムで絶対王者・駒澤大に食い下がり襷をつないだ。しかし、7区から区間4、7、6位と襷リレーをした中央大は、同5、4、3位とつないだ駒澤大にリードを徐々に広げられてしまう。それでもラスト10区の助川拓海(4年)が意地の区間3位(1時間9分18秒)で食らい付き、タイムは10時間48分53秒で2位フィニッシュ。2001年以来のトップ3に入った。
22年ぶりの表彰台に入った中央大の藤原正和監督は「往路を終わった時点で(駒澤大と)30秒でしたので、6区で追い付いてなんとか捉えたかった」とレースプランを明かしていたが、「やはり1年間、優勝を狙ってきた大学と3位以内を目標にしてきた大学の差が、地力の差という形で出たと思う」と最後は1分42秒差を付けられた王者との力負けを認めざるを得なかった。
それでも藤原監督は「選手たちは本当によくやった。2位という結果でしたので、本当に褒めてあげたい」と最後は選手たちを温かい言葉で労った。
往路では2区を担った吉居大和(3年)と3区の中野翔太(3年)が連続して区間賞を獲得するなど各走者が安定した走りを見せた中央大。4年生4人、3年生1人を配置した復路も大崩れすることなく2位をキープし続け、総合優勝した駒澤大には差を付けられたものの、前回6位から順位を上げ、総合優勝14回を誇る名門復活を印象付けた。
一方、連覇を狙った青学大は総合3位に終わった。一時は8位まで順位を落とし、シード権が与えられる10位以内も危うくなる場面もあったが、9区を託されたエースの岸本大紀(4年)が8キロ過ぎに5人で形成する3位グループを捉えると、一気に抜き去る快走で1時間7分27秒の区間賞を獲得。前回王者の底力を見せ、総合3位でフィニッシュした。
巻き返しを狙った復路でも苦しい戦いを強いられた原晋監督は「当初予定していた山登り、山下りがうまくはまらなかった。補欠の選手も期待はしていたが、きちっと仕上げなければならなかった私の責任」と敗因を述べた。
「結果を真摯に受け止めて、また来年リベンジできるようなチームを、私も気持ちを入れ替えて作っていきたい」と名将は来年100回目を迎える記念大会でのリベンジを誓っている。
構成●THE DIGEST編集部
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復路は神奈川県・箱根の芦ノ湖から始まり、東京・大手町までの109.6キロの5区間で争われた。2日の往路を優勝した駒澤大が午前8時にスタートし、2位の中央大が30秒後に続いた。
中央大は6区の若林陽大(4年)が区間2位の58分39秒の好タイムで絶対王者・駒澤大に食い下がり襷をつないだ。しかし、7区から区間4、7、6位と襷リレーをした中央大は、同5、4、3位とつないだ駒澤大にリードを徐々に広げられてしまう。それでもラスト10区の助川拓海(4年)が意地の区間3位(1時間9分18秒)で食らい付き、タイムは10時間48分53秒で2位フィニッシュ。2001年以来のトップ3に入った。
22年ぶりの表彰台に入った中央大の藤原正和監督は「往路を終わった時点で(駒澤大と)30秒でしたので、6区で追い付いてなんとか捉えたかった」とレースプランを明かしていたが、「やはり1年間、優勝を狙ってきた大学と3位以内を目標にしてきた大学の差が、地力の差という形で出たと思う」と最後は1分42秒差を付けられた王者との力負けを認めざるを得なかった。
それでも藤原監督は「選手たちは本当によくやった。2位という結果でしたので、本当に褒めてあげたい」と最後は選手たちを温かい言葉で労った。
往路では2区を担った吉居大和(3年)と3区の中野翔太(3年)が連続して区間賞を獲得するなど各走者が安定した走りを見せた中央大。4年生4人、3年生1人を配置した復路も大崩れすることなく2位をキープし続け、総合優勝した駒澤大には差を付けられたものの、前回6位から順位を上げ、総合優勝14回を誇る名門復活を印象付けた。
一方、連覇を狙った青学大は総合3位に終わった。一時は8位まで順位を落とし、シード権が与えられる10位以内も危うくなる場面もあったが、9区を託されたエースの岸本大紀(4年)が8キロ過ぎに5人で形成する3位グループを捉えると、一気に抜き去る快走で1時間7分27秒の区間賞を獲得。前回王者の底力を見せ、総合3位でフィニッシュした。
巻き返しを狙った復路でも苦しい戦いを強いられた原晋監督は「当初予定していた山登り、山下りがうまくはまらなかった。補欠の選手も期待はしていたが、きちっと仕上げなければならなかった私の責任」と敗因を述べた。
「結果を真摯に受け止めて、また来年リベンジできるようなチームを、私も気持ちを入れ替えて作っていきたい」と名将は来年100回目を迎える記念大会でのリベンジを誓っている。
構成●THE DIGEST編集部
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