昨年末の日本列島で小さくない話題を提供した『RIZIN.40』。RIZINと米総合格闘技団体『Bellator』による“日米対抗戦”と銘打たれた大会のメインカードを中心に、文字通りの激闘は大いに盛り上がった。
師走の列島を沸かせた『RIZIN.40』において、ファンやメディアの間で娯楽となったのは、試合だけではなかった。戦前の入場シーンも大会を彩る華々しいものとなった。とりわけ圧巻だったのは、メインカードの“大将戦”に登場したBellator軍のAJ・マッキーだ。
Bellatorのフェザー級ワールドグランプリ優勝者、そして前フェザー級チャンピオンとして、日本のファンからも熱視線を集めていた27歳は、リングアナウンサーから呼び込まれると、「自分は戦士。それを表したかった」と漆黒の甲冑を身にまとってゆっくりと入場。日本へのリスペクトも感じさせるコスチュームは、SNS上でも話題となった。
大会でも屈指の盛り上がりを見せたド派手な入場シーン。その舞台裏が明らかになった。米格闘技専門サイト『MMA Junkie』によれば、マッキーはコスチュームを作成するために、昨年7月に行なわれたフェザー級ワールドグランプリの優勝賞金10万ドル(約1300万円)を投入したという。
「同サイトの取材に応じたマッキーは「日本であのスーツ(甲冑)を見た時に、『あ、これは買わなきゃ』って思ったんだよ」と衝動買いであったと告白。そして、「どうせやるなら、とことんやりつくそうと思っていた」と優勝賞金を投資した際の“本音”を打ち明けている。
「正直、買うのは勇気と時間が必要だった。かなりの額がしたからね。でも、この試合でショーをやりたかったから、最後は迷うことはなかった。ただ、周りの助けが必要だった。本格的なスーツで、25キロもあるんだ。試合前に45分も立っていたから、かなり重かったね(笑)」
高額な買い物ではある。それでもマッキーに「後悔はない」という。
「親父がいつも言っていたんだ。『カネを恐れるな、カネを姑息に稼ごうとするな』ってね。それを思い出していたんだ」
RIZIN軍の大将を務めたサトシ・ソウザにも3-0で判定勝ちを収めたマッキー。惜しみない投資も行なった彼の“パフォーマンス”は、世界の格闘技ファンにとっても特大のインパクトを植え付けたに違いない。
構成●THE DIGEST編集部
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「正直、買うのは勇気と時間が必要だった。かなりの額がしたからね。でも、この試合でショーをやりたかったから、最後は迷うことはなかった。ただ、周りの助けが必要だった。本格的なスーツで、25キロもあるんだ。試合前に45分も立っていたから、かなり重かったね(笑)」
高額な買い物ではある。それでもマッキーに「後悔はない」という。
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