「ノートリアス（悪名高い奴）」の復帰戦の相手がついに決定した。

　現地時間11月28日、アメリカの総合格闘技団体『UFC』の代表を務めているダナ・ホワイトが、元２階級王者のコナー・マクレガー（アイルランド）が、来年１月18日にラスベガスで行なわれる「UFC246」で「リングに復帰する」と明言し、さらに対戦相手が、“カウボーイ”の異名を持つドナルド・セローニ（アメリカ）になることも発表した。

　世界が注目する一戦になることは必至だ。昨年10月に行なわれたハビブ・ヌルマゴメドフ（ロシア）との試合に敗れてから、オクタゴン（UFCで使用されている八角形のリング）から離れていたマクレガーは、今年10月24日に「UFCには相手はどいつだろうと気にしねぇって言ってある」と言い放ち、突然の復帰を宣言。それ以来、マッチメイクの動向が注目されてきた。

　アメリカのスポーツ専門局『ESPN』の取材に対して、ホワイト代表は、「コナーはすでにサインをした。カウボーイも戦う準備はできている」と語り、ウェルター級のノンタイトル戦として『UFC246』のメインイベントに決定したと口にした。

　現在31歳のマクレガーは、過去３年で１度しかUFCのリングで戦っていない。そのため、今年９月にもオクタゴンに上がっている36歳のセローニに対して、試合勘の欠如が不安視されているが、幾度となくファンを沸かせてきた総合格闘技界屈指のスターが来る１月までにいかにコンディションを仕上げてくるかは、大いに注目されている。

　また、このマクレガー復帰戦の正式決定にはファンも熱狂している。ツイッターを始めとするSNSには、それを待ちわびていた人々のコメントが相次いだ。
  「やつが帰ってきた」
「コナー、来年18日はあなたが勝つことを知っている」
「俺たちの“クソ野郎”が戻ってくるぞ！」
「王の帰還だ」
「早く年が明けないかな？」
「ずっと退屈だったUFCにスターが舞い戻った」

　なお、『ESPN』が公表したラスベガスの有名ホテル『シーザーパレス』による同試合の勝敗オッズは、マクレガーの勝利が「1.4倍」で、セローニの勝利「2.9倍」で、ファンの期待値も高い前者が優勢となっている。

　ついに復帰戦の対戦カードも決まったマクレガー。得意のトラッシュトークも含め、試合終了のゴングが鳴るまで、「ノートリアス（悪名高い奴）」の一挙手一投足から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部