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マラソン・駅伝

「ニイヤが日本記録目前」米専門サイトも興奮した新谷仁美の日本歴代2位。本人は賞品のカウボーイハットに満面笑顔「幸せな気分」

THE DIGEST編集部

2023.01.16

ヒューストン・マラソンで日本歴代2位の記録で優勝した新谷。パリ五輪に向け、長距離界に明るい話題を提供した。(C)Getty Images

ヒューストン・マラソンで日本歴代2位の記録で優勝した新谷。パリ五輪に向け、長距離界に明るい話題を提供した。(C)Getty Images

 快挙まで、わずか「12秒」だった。

 現地時間1月15日、陸上女子1万メートル日本記録保持者の新谷仁美(積水化学)が米国のヒューストン・マラソンに出場し、2時間19分24秒で優勝した。2004年アテネ五輪女子マラソン金メダルの野口みずきさんがベルリンマラソン(2005年)でマークした日本記録までわずか12秒に迫る歴代2位の好記録で、日本人では18年ぶり4人目となる2時間20分台を突破した。
【動画】新谷仁美が日本歴代2位で優勝!「幸せな気分です」カウボーイハットを被る満面ショットはこちら(4分25秒から)

 新谷は終盤まで日本記録を更新する快走を見せた。10キロ通過は32分45秒へと上げ、日本記録ペースを8秒上回り、日本人初の2時間18分台すら狙えるハイペースを刻み続けた。35キロ過ぎからはペースメーカーの新田良太郎コーチが離れ単走。最後まで日本新に挑み続けた新谷だったが、記録にはあと一歩届かなかった。

 だが、新谷の熱い“日本記録ペース”の走りには海外メディアも注目した。海外のあらゆる陸上情報を発信する米サイト『LetsRun.com』のジョナサン・ゴー記者は新谷がフィニッシュした瞬間のテレビ中継の画像をツイッターに投稿し「ヒトミ・ニイヤが2023年ヒューストン・マラソンで2時間19分24秒。自己ベストを約2分も更新して優勝した。女子マラソンでは、2004年オリンピック代表のミズキ・ノグチ(2時間19分12秒)に次ぐ、日本歴代2位だ」と素晴らしい記録だったと称賛している。
 
 同じく米陸上情報サイト『World-Track and Field』のデビッド・モンティ記者はヒューストン・マラソンのハイライト記事のなかで「ニイヤが日本記録樹立を目前にした」と綴り、新谷が途中まで日本記録を超えるペースで走っていたと驚きを持って伝えている。

「(新谷は)25キロから30キロまでは16分29秒だったが、その後の5km区間ではそれぞれ16分45秒、16分42秒と惜しくもペースが落ちてしまった。40km地点(2時間11分56秒)で、彼女の予想フィニッシュタイムは2時間19分10秒だった。これは日本記録まで、わずか2秒の差だった」

 惜しくも日本記録には12秒届かなかったものの、「ゴールの瞬間、彼女は動揺していたが優勝賞品のカウボーイハットを手にすると、満面の笑みを浮かべた」とゴールテープを切った新谷の表情を伝え、「全体的に幸せな気分です。今年はヒューストンで走っていたので、よりリラックスして走れました」と新谷の喜びのコメントを紹介している。

 2024年パリ五輪に向け、日本女子長距離界に楽しみなヒロインが名乗りを挙げた。

構成●THE DIGEST編集部

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