64歳の大八木弘明監督の最高傑作。
2022年度の駒澤大学は、スピードが試される出雲、スピードと選手層のバランスが問われる全日本を制し、さらにはスタミナと選手層の分厚さが問われる箱根駅伝で優勝、駒大として初めての「三冠」を達成した。
【PHOTO】駒大が8度目総合Vで“3冠”を達成!第99回箱根駅伝の激闘を写真で振り返る
2010年度に三冠を成し遂げた早稲田大学の渡辺康幸監督が言う。
「3つ勝つのは本当に難しくなっています。優勝するために必要な条件は20人くらい戦える選手をそろえること、そして駒澤の田澤廉君のようなエースがいることですね」
2024年に100回大会を迎える箱根駅伝。優勝するためのキーワードは、「選手層」と「エース」ということになりそうだ。
では、新年度にこのふたつの要素を満たす大学はどこか?
まず、駒大には連覇の可能性がある。今回の優勝メンバーから7人が残るだけでなく、全日本のアンカーとして力強い走りを見せた花尾恭輔(3年・今回はコロナ感染による体調不良によって出場できず)、そして出雲、全日本で優勝を引き寄せる立役者となった佐藤圭汰(1年)も、来年は20km以上の箱根ディスタンスへと対応してくるだろう。
また、5区を担当した山川拓馬、6区で区間賞を獲得した伊藤蒼唯はともに1年生で、特殊区間に対する不安がないのも大きい。
課題として残るのは、エース田澤の穴を誰が埋めるかということだ。他校の指導者、選手たちからは「来年は田澤さんがいなくなるので」という声が聞かれる。田澤が与える“圧”は大きいものがあったのだ。
そうした「畏怖」の念を、鈴木芽吹(3年)や、佐藤が生み出せるのか。大八木監督の勇退により、藤田敦史新監督の手腕に注目が集まる。
2022年度の駒澤大学は、スピードが試される出雲、スピードと選手層のバランスが問われる全日本を制し、さらにはスタミナと選手層の分厚さが問われる箱根駅伝で優勝、駒大として初めての「三冠」を達成した。
【PHOTO】駒大が8度目総合Vで“3冠”を達成!第99回箱根駅伝の激闘を写真で振り返る
2010年度に三冠を成し遂げた早稲田大学の渡辺康幸監督が言う。
「3つ勝つのは本当に難しくなっています。優勝するために必要な条件は20人くらい戦える選手をそろえること、そして駒澤の田澤廉君のようなエースがいることですね」
2024年に100回大会を迎える箱根駅伝。優勝するためのキーワードは、「選手層」と「エース」ということになりそうだ。
では、新年度にこのふたつの要素を満たす大学はどこか?
まず、駒大には連覇の可能性がある。今回の優勝メンバーから7人が残るだけでなく、全日本のアンカーとして力強い走りを見せた花尾恭輔(3年・今回はコロナ感染による体調不良によって出場できず)、そして出雲、全日本で優勝を引き寄せる立役者となった佐藤圭汰(1年)も、来年は20km以上の箱根ディスタンスへと対応してくるだろう。
また、5区を担当した山川拓馬、6区で区間賞を獲得した伊藤蒼唯はともに1年生で、特殊区間に対する不安がないのも大きい。
課題として残るのは、エース田澤の穴を誰が埋めるかということだ。他校の指導者、選手たちからは「来年は田澤さんがいなくなるので」という声が聞かれる。田澤が与える“圧”は大きいものがあったのだ。
そうした「畏怖」の念を、鈴木芽吹(3年)や、佐藤が生み出せるのか。大八木監督の勇退により、藤田敦史新監督の手腕に注目が集まる。