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マラソン・駅伝

【箱根駅伝】100回大会をどこよりも早く占う!駒大の“連覇の鍵”は「エース田澤」の穴埋め!対抗馬は?

生島淳

2023.01.17

三冠を達成した駒大。優勝後、大八木監督は3度宙を舞った。写真:JMPA

三冠を達成した駒大。優勝後、大八木監督は3度宙を舞った。写真:JMPA

 64歳の大八木弘明監督の最高傑作。

 2022年度の駒澤大学は、スピードが試される出雲、スピードと選手層のバランスが問われる全日本を制し、さらにはスタミナと選手層の分厚さが問われる箱根駅伝で優勝、駒大として初めての「三冠」を達成した。

【PHOTO】駒大が8度目総合Vで“3冠”を達成!第99回箱根駅伝の激闘を写真で振り返る

 2010年度に三冠を成し遂げた早稲田大学の渡辺康幸監督が言う。

「3つ勝つのは本当に難しくなっています。優勝するために必要な条件は20人くらい戦える選手をそろえること、そして駒澤の田澤廉君のようなエースがいることですね」

 2024年に100回大会を迎える箱根駅伝。優勝するためのキーワードは、「選手層」と「エース」ということになりそうだ。
 
 では、新年度にこのふたつの要素を満たす大学はどこか?

 まず、駒大には連覇の可能性がある。今回の優勝メンバーから7人が残るだけでなく、全日本のアンカーとして力強い走りを見せた花尾恭輔(3年・今回はコロナ感染による体調不良によって出場できず)、そして出雲、全日本で優勝を引き寄せる立役者となった佐藤圭汰(1年)も、来年は20km以上の箱根ディスタンスへと対応してくるだろう。

 また、5区を担当した山川拓馬、6区で区間賞を獲得した伊藤蒼唯はともに1年生で、特殊区間に対する不安がないのも大きい。

 課題として残るのは、エース田澤の穴を誰が埋めるかということだ。他校の指導者、選手たちからは「来年は田澤さんがいなくなるので」という声が聞かれる。田澤が与える“圧”は大きいものがあったのだ。

 そうした「畏怖」の念を、鈴木芽吹(3年)や、佐藤が生み出せるのか。大八木監督の勇退により、藤田敦史新監督の手腕に注目が集まる。
 
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