現地時間1月28日、バレーボールのイタリアリーグセリエAで2022-23シーズン後半第6節が行われ、男子日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノがシル セーフティ・ペルージャと対戦。セットカウント0-3(19-25.23-25、21-25)で敗れ、前半戦の雪辱を果たすことはできなかった。
【動画】石川祐希は奮闘するも…ミラノは首位相手に力負け。ペルージャ戦ハイライト 石川がイタリア通算2000得点を達成した前節でヴェローナに黒星を喫した7位ミラノが対戦したのは、全勝で首位を堅持するペルージャ。前回の対戦では、足首負傷から3試合ぶりに先発出場を果たした石川が奮闘するもストレートで敗れた相手だ。16試合を終えて2位から9位までが6ポイント差でひしめく混戦のなか、勝点を1つも失うことなく後続に19ポイント差をつけて独走中。リーグ制覇はもちろん、欧州レベルを含め4冠を狙う強豪中の強豪だ。
この前日、石川が在籍中にセリエAのキャリアをスタートさせた母校の中央大学から、世界最高峰リーグに練習生として挑む4選手、3年生の藤原直也(ヴェローナ)、2年生の澤田晶(チステルナ)、山﨑真裕(シエナ)と柿崎晃(モデナ)がイタリアに到着(( )内は派遣先クラブ)。会場となった同国内最大規模のアリーナ、『メディオラヌム・フォーラム』でこの試合を生観戦した。
ペルージャは前回の対戦を頭部打撲により欠場したエースのウィルフレド・レオン(ポーランド)が先発メンバー入り。後輩たちが見守るなか、石川はミラノの主力として試合開始からコートに立った。
驚異的な跳躍力から強打を繰り出すハイメ・エレーラ(キューバ)を1枚ブロックで阻止していきなり先制点を挙げたのは石川。さらに、バックアタックでサイドアウトを奪い、サーブで相手のミスを引き出してチームにリードをもたらす。しかし、中盤にギアを上げたペルージャの多彩な攻撃に屈して1セット目を落とした。
拮抗した展開のまま中盤に突入した第2セット、石川が見事なレセプション後、走り込んで放った豪快なレフト弾にペルージャの選手は一歩も動けず。現地で解説を務めた元イタリア代表のファビオ・ヴッロ氏は唖然とした様子で、「並外れた打球、とんでもない一打」とこのアタックを絶賛。ところが、ミラノは相手の決定力と巧妙な守備に押され引き離されてしまう。ブロックなどで終盤に1点差まで詰め寄り、世界選手権の覇者イタリア代表の司令塔シモーネ・ジャンネッリのツーアタックを石川がブロックで止めてセットポイントを阻止するもわずかに及ばす、セット連取を許した。
第3セット、ペルージャの好守と乱れたボールも得点に変える個の力に阻まれ、ラリーをものにすることができず窮地に立たされる。終盤にマッチポイントを4度にわたり凌ぎ粘るが時すでに遅し。前回に続きストレートで敗戦に終わり、リベンジは叶えることはできなかった。
エラー数では、ミラノ(18)がペルージャ(29)を下回るも、アタックによる得点でペルージャ(45)がミラノ(26)を圧倒。安定したハイレベルなセットが引き出す安定した高い攻撃力と堅固な守備が違いを生んだ試合だった。
【動画】石川祐希は奮闘するも…ミラノは首位相手に力負け。ペルージャ戦ハイライト 石川がイタリア通算2000得点を達成した前節でヴェローナに黒星を喫した7位ミラノが対戦したのは、全勝で首位を堅持するペルージャ。前回の対戦では、足首負傷から3試合ぶりに先発出場を果たした石川が奮闘するもストレートで敗れた相手だ。16試合を終えて2位から9位までが6ポイント差でひしめく混戦のなか、勝点を1つも失うことなく後続に19ポイント差をつけて独走中。リーグ制覇はもちろん、欧州レベルを含め4冠を狙う強豪中の強豪だ。
この前日、石川が在籍中にセリエAのキャリアをスタートさせた母校の中央大学から、世界最高峰リーグに練習生として挑む4選手、3年生の藤原直也(ヴェローナ)、2年生の澤田晶(チステルナ)、山﨑真裕(シエナ)と柿崎晃(モデナ)がイタリアに到着(( )内は派遣先クラブ)。会場となった同国内最大規模のアリーナ、『メディオラヌム・フォーラム』でこの試合を生観戦した。
ペルージャは前回の対戦を頭部打撲により欠場したエースのウィルフレド・レオン(ポーランド)が先発メンバー入り。後輩たちが見守るなか、石川はミラノの主力として試合開始からコートに立った。
驚異的な跳躍力から強打を繰り出すハイメ・エレーラ(キューバ)を1枚ブロックで阻止していきなり先制点を挙げたのは石川。さらに、バックアタックでサイドアウトを奪い、サーブで相手のミスを引き出してチームにリードをもたらす。しかし、中盤にギアを上げたペルージャの多彩な攻撃に屈して1セット目を落とした。
拮抗した展開のまま中盤に突入した第2セット、石川が見事なレセプション後、走り込んで放った豪快なレフト弾にペルージャの選手は一歩も動けず。現地で解説を務めた元イタリア代表のファビオ・ヴッロ氏は唖然とした様子で、「並外れた打球、とんでもない一打」とこのアタックを絶賛。ところが、ミラノは相手の決定力と巧妙な守備に押され引き離されてしまう。ブロックなどで終盤に1点差まで詰め寄り、世界選手権の覇者イタリア代表の司令塔シモーネ・ジャンネッリのツーアタックを石川がブロックで止めてセットポイントを阻止するもわずかに及ばす、セット連取を許した。
第3セット、ペルージャの好守と乱れたボールも得点に変える個の力に阻まれ、ラリーをものにすることができず窮地に立たされる。終盤にマッチポイントを4度にわたり凌ぎ粘るが時すでに遅し。前回に続きストレートで敗戦に終わり、リベンジは叶えることはできなかった。
エラー数では、ミラノ(18)がペルージャ(29)を下回るも、アタックによる得点でペルージャ(45)がミラノ(26)を圧倒。安定したハイレベルなセットが引き出す安定した高い攻撃力と堅固な守備が違いを生んだ試合だった。