専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
マラソン・駅伝

「本人以外の誰かが窓口に」――ドルーリー朱瑛里が抱える“報道のプレッシャー”に為末大が助言!「シャットアウトもいい結果を招かない」

THE DIGEST編集部

2023.01.30

メディア対応に頭を悩ますドルーリー(左)に為末(右)が助言した。写真:鈴木颯太朗、Getty Images

メディア対応に頭を悩ますドルーリー(左)に為末(右)が助言した。写真:鈴木颯太朗、Getty Images

 一躍脚光を浴びるドルーリー朱瑛里の悩みに、スポーツコメンテーター為末大が手を差し伸べた。

 1月15日の全国都道府県駅伝で驚異の17人抜きを披露すると、瞬く間にその名は広まった。29日には地元で開催された岡山県内市町村別対抗駅伝(「晴れの国岡山」駅伝競走大会)に津山市代表として出場し、3区(3キロ)で9分40秒と従来の区間記録を10秒更新した。

【画像】都道府県対抗女子駅伝では驚異の区間新! スーパー中学生、ドルーリー朱瑛里

 競技結果だけを見れば順風満帆なドルーリー。しかし「注目され過ぎるのは好きではない。そういった面ではちょっと……」と29日のレース後に報道の圧に悩まされていることを打ち明け、「(周りの人からは)『気にせずに』とは言われている。自分なりに気にしないように頑張っています」と話していた。

 陸上界のホープが抱えるこうした苦悩に、心強い助言を送っているのがシドニー五輪などで活躍した為末だ。
「少し心配です。誰かメディアの窓口をやれないでしょうか。中学生らしい生活を送ることが将来を考えても大事だと思います」と、自身のSNSで指摘したうえで、具体策をこう綴った。
 
「・担当者を決める←これが一番大事!
・本人の意向を聞いて、各社担当の方に連絡。シャットアウトではなく良い関係を作ることを目指し、取材は担当者に集約。
・合宿、入学、初試合、などメディア側が撮りたい試合はきちんと担当者から連絡する」

 さらに為末は、「シャットアウトもあまりいい結果を招かないので、とにかく本人以外の誰かが窓口になり、その人がコミュニケーションを取るのが良いと思います」と提言し、以下のように経験談を記した。

「私の経験を付け足します。才能ある選手にとって大事なことは『陸上が嫌になった時はやめられる状況であること』がとても大切です。実際にやめて違う人生を歩む幸せもありますし、陸上をやるにしてもやめる選択肢があることで『やりたいからやっているんだ』ということを感じ続けられます」

 大きな壁に直面している15歳。元陸上選手が言うように、今後はメディアとの“良好な関係づくり”を周囲の大人が行なっていく必要がある。

構成●THE DIGEST編集部

【PHOTO】まさに異次元!またも区間新記録樹立のドルーリー朱瑛里を特集!

【関連記事】「注目され過ぎるのは好きではない」15歳のドルーリー朱瑛里、“報道のプレッシャー”に苦悩を吐露。岡山陸協は「大事に育てたい」

【関連記事】「絶対飛んでるでしょ!」岡山の“スーパー中学生”ドルーリー朱瑛里が海外でも話題に!驚異の17人抜きには英記者も脱帽【女子駅伝】

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号