日本が世界に誇る怪物ボクサーの話題は尽きない。今度はアメリカのファイターから賛辞が送られた。
注目を集めるのは、ボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)だ。去る1月13日にバンタム級で獲得した全ベルトの返上した29歳は、スーパーバンタム級への転向を表明。直後には米放送局『ESPN』が、「WBC&WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(米国)と今年5月に日本で対戦することで合意した」とすっぱ抜き、本人が「ここからが本当に勝負」と語る挑戦への注目度は高まっていた。
そんな井上の大一番を嬉々として見守るファイターがいる。クルーザー級で2018年のデビューから10戦無敗(7KO)を誇るムシン・カーソン(米国)だ。
フルトンと同じジムで日々汗を流す29歳は、1月30日に公開されたボクシング専門YouTubeチャンネル「YSM Sports Media」に登場。実現が迫っている井上との一戦について問われ、「クールボーイ(フルトンの愛称)vsモンスター? オレはもちろんクールボーイが勝つことを予想するよ」と断言。そのうえで、「でも、"モンスター"イノウエはヤバすぎるよ。どんな時も自信満々に前に出てくるんだ。あれは恐いね」と井上の凄みを絶賛した。
だとしても、彼の中で同門の猛者に対する信頼は揺らがない。「もちろん(展開予想は)難しい」と前置きしたカーソンは、敵なしでバンタム級を完全統一した井上を称えながら、間近で見てきたフルトンの図抜けた強さを語った。
「フルトンはただただ洗練されている。あらゆる動きが滑らかで、試合中にどう動くべきか知っているんだ。苦しい展開になった時にどう対処すべきかも分かっている。さすがにイノウエでも難しいファイトになるだろうね」
先日、米メディア『Boxing Scene』で国内屈指の著名トレーナーとして知られるスティーブン・エドワーズ氏から「米国のエリート級の黒人選手と対戦した経験がない」と断じられた井上。そんな日本の偉才は、フルトンといかに対峙するのか。その闘いに対する興味は増すばかりだ。
構成●THE DIGEST編集部
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注目を集めるのは、ボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)だ。去る1月13日にバンタム級で獲得した全ベルトの返上した29歳は、スーパーバンタム級への転向を表明。直後には米放送局『ESPN』が、「WBC&WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(米国)と今年5月に日本で対戦することで合意した」とすっぱ抜き、本人が「ここからが本当に勝負」と語る挑戦への注目度は高まっていた。
そんな井上の大一番を嬉々として見守るファイターがいる。クルーザー級で2018年のデビューから10戦無敗(7KO)を誇るムシン・カーソン(米国)だ。
フルトンと同じジムで日々汗を流す29歳は、1月30日に公開されたボクシング専門YouTubeチャンネル「YSM Sports Media」に登場。実現が迫っている井上との一戦について問われ、「クールボーイ(フルトンの愛称)vsモンスター? オレはもちろんクールボーイが勝つことを予想するよ」と断言。そのうえで、「でも、"モンスター"イノウエはヤバすぎるよ。どんな時も自信満々に前に出てくるんだ。あれは恐いね」と井上の凄みを絶賛した。
だとしても、彼の中で同門の猛者に対する信頼は揺らがない。「もちろん(展開予想は)難しい」と前置きしたカーソンは、敵なしでバンタム級を完全統一した井上を称えながら、間近で見てきたフルトンの図抜けた強さを語った。
「フルトンはただただ洗練されている。あらゆる動きが滑らかで、試合中にどう動くべきか知っているんだ。苦しい展開になった時にどう対処すべきかも分かっている。さすがにイノウエでも難しいファイトになるだろうね」
先日、米メディア『Boxing Scene』で国内屈指の著名トレーナーとして知られるスティーブン・エドワーズ氏から「米国のエリート級の黒人選手と対戦した経験がない」と断じられた井上。そんな日本の偉才は、フルトンといかに対峙するのか。その闘いに対する興味は増すばかりだ。
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