ボクシング界きっての“問題児”が再び“モンスター”との対戦に意欲を見せている。

　去る１月13日、横浜市内で記者会見を開いた井上尚弥（大橋）は、バンタム級のベルト４本を返上するとともに、スーパーバンタム級への転向を正式に表明。今後へ向けて、「自分よりデカい相手への挑戦。ここから先が本当の戦いとなるので、自分自身本当にワクワクしている。本当の最終章としてもいいのではないかと思う」と意気込みを語った。

【動画】強烈な打撃音に米メディア衝撃！井上尚弥のKOシーンをチェック 　こうした動きを受けて今回、再び井上戦の実現に闘志を燃やしているのが、元WBO世界バンタム級王者のジョンリエル・カシメロ（フィリピン）だ。すでにスーパーバンタム級に参戦している本人だが、現地時間４日に掲載された地元紙『SunStar』の記事によると、「いつか、ナオヤ・イノウエと戦えることを願っている」とあらためて口にしたという。

　現地時間３日には、元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪氏が代表を務める『Treasure Boxing Promotion』との契約締結が伝えられたカシメロ。記事内では、まず伊藤氏が、「バンタム級とスーパーバンタム級で戦うことを計画している」、「日本や韓国、アメリカといった他の国でも試合してもらいたい」などと見通しを明かしている。

　これに対しては、日本が誇る“モンスター”に挑発的な言動を繰り返してきたカシメロ自身も、「本当にどこにチャンスがあるかによるんだ」と冷静に語っており、「バンタム級でもスーパーバンタム級でも、世界戦のチャンスがあれば、それを掴み取りたいと思う」とコメント。今後の方針としてはまず、王座奪還を目指す方針のようだ。

　かつては対抗王者として君臨しながらも、度重なる失態で王座を剥奪されたカシメロ。果たして井上戦という“最終的な目標”を実現させられるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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