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ワリエワの“ドーピング問題”から1年――。団体戦メダル未授与に米スケ連は「非常に苛立ってる」と訴え!

THE DIGEST編集部

2023.02.04

団体金メダルに貢献したはずのワリエワ。しかし直後にドーピング疑惑が浮上した。(C)Getty Images

団体金メダルに貢献したはずのワリエワ。しかし直後にドーピング疑惑が浮上した。(C)Getty Images

 フィギュアスケート界に衝撃が走った日から間もなく1年が経とうとしている。

 昨年2月7日のフィギュアスケート団体戦で、ロシア・オリンピック委員会(ROC)の女子シングル代表として演技したカミラ・ワリエワ。チームに金メダルをもたらしたものの、直後にドーピング疑惑(検体は2021年12月ロシア選手権のもの)が浮上。急遽、表彰式は中止となっていたのだ。

 議論は平行線をたどり、11月にWADA(世界ドーピング防止機構)が、「4年間の出場停止」と「北京五輪での団体金メダルはく奪(2021年12月25日を含む彼女が出場した大会を失格)」を求めたが、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)は、ドーピング陽性となった際の年齢が15歳(現在16歳)という「保護対象者」であったことを理由に「過失なし」と訴える。

 ROCの順位次第でメダルの色が変わることになるため、2位の米国、3位の日本の選手たちは未だにメダルを手にしてない。そしてついに米スケート連盟が痺れを切らしたようだ。
 
 空のメダルケースを持った選手たちの写真をSNSに投稿した同連盟は、「2022年冬季五輪から1年を迎えるにあたり、米スケート連盟と選手たちは、団体戦の最終順位が決まってないことに非常に苛立っています」と表明し、こう続けた。

「我々は、北京でメダルを獲得して以来、メダリストとして冷静かつ威厳を持って振る舞ってきたことに誇りを感じる。彼らは、現在進行中のプロセスのために保留されている評価にふさわしいものでした」

 そして「米スケート連盟は、今回影響を受けたすべてのクリーンな選手がメダルを正当に授与できるよう公正かつ適切な裁定を下すことを求めます」と締めくくっている。

 果たして、同騒動はいつ終結するだろうか……。ワリエワの処分内容次第で、日本は2位に繰り上がる可能性がある。

構成●THE DIGEST編集部

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