女子フィギュアスケーター、カミラ・ワリエワ(ROC)はロシア反ドーピング機関(RUSADA)からドーピング違反以外の「過失はない」と判定された。これを受け、同国の関係者たちからは喜びの声が上がった。
昨年2月に北京五輪の団体戦で金メダルを獲得したワリエワ。しかし、試技の直後にドーピング陽性反応が発覚(検体は2021年12月時点のもの)したため、団体戦の授賞式は中止され、問題はうやむやにされたままだった。
当初8月までに調査が完了すると報じられていたが、同問題はRUSADAと世界ドーピング防止機構(WADA)の間で、結論がまとまらず。RUSADAが、当人が当時15歳(現在16歳)という「保護対象者」であったことを理由に調査結果を「公表しない」と発表すれば、WADAは「4年間の出場停止」と「北京五輪での団体金メダルはく奪(2021年12月25日を含む彼女が出場した大会を失格)」を求めるなど堂々巡りの状態だった。
そして現地1月13日にRUSADAはサンプルを採取した2021年ロシア選手権の成績を無効とするものの、他には制裁を科さないという決断を下した。仮にこの結果をCAS(スポーツ仲裁裁判所)が認めれば、団体戦金メダルは晴れてロシアの手に渡る。
無論、今回の結果には国内から大きな反響が飛び交った。ロシアの元五輪王者のアレクセイ・ヤグディン氏は「ワリエワの状況は前向きに解決されるのではないですか?僕は楽観主義なんだ」と同国メディア『Championat』のイェゴル・カバク記者に話したという。
また同国メディア『Sports.ru』によれば、ロシアの名伯楽であるタチアナ・タラソワは、「この世界にはまだ正義がある。このような決断を下した人たちは真っ当な人たちだ。このままロシアに金メダルが授与されればいい」と安堵の表情で語ったうえで、こう続けた。
「私はRUSADAの決断を全面的に支持します。我々は真実のために動く必要がある。この決定に対しWADAは上訴するのか?彼らはこれに同意なんてしないでしょう。私らは、それに立ち向かう準備をしないといけない」
ワリエワは本当に非がなかったのか。いずれにせよ正しい判決を出してほしいものだ。
構成●THE DIGEST編集部
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昨年2月に北京五輪の団体戦で金メダルを獲得したワリエワ。しかし、試技の直後にドーピング陽性反応が発覚(検体は2021年12月時点のもの)したため、団体戦の授賞式は中止され、問題はうやむやにされたままだった。
当初8月までに調査が完了すると報じられていたが、同問題はRUSADAと世界ドーピング防止機構(WADA)の間で、結論がまとまらず。RUSADAが、当人が当時15歳(現在16歳)という「保護対象者」であったことを理由に調査結果を「公表しない」と発表すれば、WADAは「4年間の出場停止」と「北京五輪での団体金メダルはく奪(2021年12月25日を含む彼女が出場した大会を失格)」を求めるなど堂々巡りの状態だった。
そして現地1月13日にRUSADAはサンプルを採取した2021年ロシア選手権の成績を無効とするものの、他には制裁を科さないという決断を下した。仮にこの結果をCAS(スポーツ仲裁裁判所)が認めれば、団体戦金メダルは晴れてロシアの手に渡る。
無論、今回の結果には国内から大きな反響が飛び交った。ロシアの元五輪王者のアレクセイ・ヤグディン氏は「ワリエワの状況は前向きに解決されるのではないですか?僕は楽観主義なんだ」と同国メディア『Championat』のイェゴル・カバク記者に話したという。
また同国メディア『Sports.ru』によれば、ロシアの名伯楽であるタチアナ・タラソワは、「この世界にはまだ正義がある。このような決断を下した人たちは真っ当な人たちだ。このままロシアに金メダルが授与されればいい」と安堵の表情で語ったうえで、こう続けた。
「私はRUSADAの決断を全面的に支持します。我々は真実のために動く必要がある。この決定に対しWADAは上訴するのか?彼らはこれに同意なんてしないでしょう。私らは、それに立ち向かう準備をしないといけない」
ワリエワは本当に非がなかったのか。いずれにせよ正しい判決を出してほしいものだ。
構成●THE DIGEST編集部
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