衝撃の王座交代に、日本の至宝も驚きを隠せなかったようだ。

　ボクシングのWBO世界バンタム級王座統一戦が30日、イギリスのバーミンガムで行なわれ、正規王者のゾラニ・テテと暫定王者のジョンリエル・カシメロとが対戦。カシメロが３ラウンド目に2度のダウンを奪い、２分14秒TKOでテテを下した。

　強烈な右フックで１度目のダウンを奪ったカシメロは、足下がふらつくテテをロープ際で攻め続け、何もさせないまま２度目のダウンにつなげる。最後はコーナーに追い詰めたところでレフェリーが試合を止めた。

　この結果にWBSSバンタム級初代王者でWBA・IBF王者の井上尚弥が反応。SNSに「テテ3R TKO負け。もう少しやると思ったけど… カシメロの一発がひっくり返した 面白くなってきたぞ。。。」と投稿した。
  　井上は「弱点を晒した」などと再三に渡ってテテ陣営から挑発を受けており、次戦の相手としても有力視されていた。そんなビッグマウスの敗戦によって、バンタム級の戦線は群雄割拠の様相を呈している。強い相手との対戦を望む井上が「面白くなってきたぞ」というのも納得だ。

　さらに井上は、SNSを更新し、「カシメロと戦う事に興味が湧いてきた」とのコメントも投稿。公式なものではないものの、挑戦者指名とも取れる衝撃発言に、ファンは「楽しみすぎる～」「剛腕対決！見たいねえ面白そうだ」「これはスリリングなボクシングになりそう」と興奮を隠せなかった。

　井上とカシメロはともにファイタータイプで、撃ち合いになることは必至。実現すれば、ヒリヒリするような熱戦が繰り広げられそうだ。

構成●THE DIGEST編集部