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「五輪のイメージと価値を完全性に損なう」ワリエワの“ドーピング未解決”問題に米選手が激怒!「危機に瀕している」

THE DIGEST編集部

2023.02.11

ドーピング陽性のワリエワだが、「保護対象者」であったことを理由に「過失なし」とRUSADAが主張している。(C)Getty Images

ドーピング陽性のワリエワだが、「保護対象者」であったことを理由に「過失なし」とRUSADAが主張している。(C)Getty Images

 北京五輪の開催中にドーピング陽性が発覚した、女子フィギュアスケーターのカミラ・ワリエワ(ROC)。あの衝撃から1年が経過するも、未だに彼女の処分が決まっていないため、団体戦の順位が確定していない。

 昨年2月7日に行なわれたフィギュアスケート団体戦で、ワリエワは女子シングル代表として演技を行なった。チームに金メダルをもたらしたものの、直後にドーピング違反(検体は2021年12月ロシア選手権のもの)となり、8日に予定されていた表彰式は中止となったのだ。

 ドーピング陽性結果に異論はないようだが、11月にWADA(世界ドーピング防止機構)が、「4年間の出場停止」と「北京五輪での団体金メダルはく奪(2021年12月25日を含む彼女が出場した大会を失格)」を求めると、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)は、ドーピング陽性となった際の年齢が15歳(現在16歳)という「保護対象者」であったことを理由に「過失なし」と主張し、議論は平行線をたどっている。

 ROCに続く2位となった米国の選手は、今もなおメダルが授与されないことに不満を感じているようだ。アイスダンスでマディソン・ハベルと組むザカリー・ダナヒューは、「この様な状況が続いていることに激しい怒りと不信を抱く」と米公共ラジオ『NPR』でコメントする。
 
 そして「オリンピックは凄く特別なイベント」と位置づけ、「中立的な競技場に世界中のアスリートが集い、これまでのトレーニングの成果、熱意、意志の強さ、忍耐力、アスリートとしての品位を世界中の人の前で見せる」と考えを述べ、こう続けた。

「決定をこれほど先延ばしにすることは、五輪のイメージと価値を完全性に損なう」

 大舞台のために努力を重ねてきたダナヒューは、「トレーニング、エネルギー補給、リカバリー方法など、大多数のアスリートが選択するものと大きく誠実さがかけ離れている」と指摘。

 そして「この話は、スケーターの1つのメダルセレモニーだけではない。世界の人がスポーツをどう見ているか。特にフィギュアスケートをどう見ているかということ」とドーピング違反に言及し、「本当に危機に瀕している」と訴えた。

 厳しい練習を積み五輪に挑んだ選手のためにも、正当かつ公正な基準に基づいて、処分内容を決める必要がありそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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