格闘技・プロレス

「みんなが思うほど怪物じゃない」悪童ネリが井上尚弥への“過大評価”を指摘! 「倒すことができるやつ」と対戦熱望

THE DIGEST編集部

2023.02.17

ボクシング界屈指の悪童でもあるネリ(左)。彼は新たにスーパーバンタム級に殴り込んできた井上(右)に容赦なく牙を向けた。(C)Getty Images、写真:鈴木颯太朗

 日本が誇る"怪物"に、ボクシング界の悪童が噛みついた。

 現地2月15日、WBCスーパーバンタム級1位ルイス・ネリ(メキシコ)が、アメリカで最も権威があるとされる専門誌「リングマガジン」『The Ring』のインタビューで登場。先月13日にバンタム級から同級への転向を発表した井上尚弥(大橋)に辛辣な言葉を浴びせた。

 2017年と18年にWBC世界バンタム級タイトルマッチで山中慎介氏と2度対戦し、いずれもドーピング違反と体重超過。そのためにネリに対して、日本のファンの間では「悪童」としてのイメージが定着しているが、彼はスーパーバンタム級で日々王座を目指している。

 来る18日には、WBC同級2位のアザト・ホバニシャン(アルメニア)とカリフォルニア州ポモナで挑戦者決定戦を予定しているネリ。その大一番を前に彼は、「この勝負はKOで終わる。俺は勝つために全力を尽くす」と断言。自信家としての一端を覗かせるように語った。

 そんな同誌からの取材で、井上との対戦について問われたネリは「俺はイノウエと対戦したいと常に言ってきた」と豪語。さらに次のように語った。
 
「あいつは、みんなが思っているような怪物なんかじゃない。倒すことができるやつだ。日本だろうが、アメリカだろうが、どこででも戦う準備はできている」

 挑発的な発言と言えるが、ネリの井上への対戦熱望は、いまに始まったものではない。先月31日には米スポーツ専門局『ESPN KnockOut』のインタビューで「俺が"モンスター"の仮面を脱がす」「ベストとは言えない。過大評価されている」と言い放ち、世間を賑わせていた。

 もっとも、井上は今年5月にWBC&WBO王者のスティーブン・フルトン(米国)と日本で対戦する可能性が高まっており、ネリの希望が叶うのは、その先になると見られている。

 同誌のインタビューで「俺は常にベストな相手と戦いたいと思ってきたし、それを隠してはこなかった。必ずWBC世界スーパーバンタム級王座を奪還し、4団体王座を統一するつもりだ」と意気込んだネリ。そんなメキシコの悪童と井上が拳を交える日は訪れるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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